WP Fastest Cache：静的HTMLを生成しキャッシュ化できる
静的 HTML を生成しキャッシュ化できる WordPress 用プラグインの紹介です。
それは「WP Fastest Cache」です。
そのインストール手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。
WP Fastest Cache
WP Fastest Cache は、静的 HTML を生成しキャッシュ化できます。
サイト全体のキャッシュを自動的に作成できます。
HTML と CSS ファイルを縮小し、HTML ページのサイズを小さくすることができます。
JavaScript ファイル同士を結合したり、CSS ファイルを結合したりすることができます。
GZip 圧縮を有効にすることができます。
Web ブラウザのキャッシュを利用してページの読み込み時間を短縮することができます。
絵文字を無効にし、wp-emoji-release.min.js 等を削除することができます。
投稿またはページが新しく公開されると、全てのキャッシュファイルを削除できます。
モバイル端末やログインユーザーに対してのキャッシュを有効・無効にできます。
オプションページから全てのキャッシュファイルを削除したり、
縮小した CSS ファイルと JavaScript ファイルを削除できます。
ショートコードで特定のページまたは投稿のキャッシュを防止したり、
ページとユーザーエージェントを除外することもできます。
指定した時間に全てのキャッシュファイルを削除したり、
特定のページのキャッシュのタイムアウト時間も指定できます。
SSL と CDN と クラウドフレアもサポートしています。
このプラグインでは Mod_Rewrite を使用しています。
Nginx/ IIS でも正常動作します。
管理画面もある程度の日本語化もされています。
Javascript ファイルと CSS ファイルの結合もできますが、
HTTP/2 の環境下で結合を行うとかえって表示速度の改善にならないケースもあります。
なので、他の設定を行ってから個別で設定を行うと良いかもです。
HTTP/2ではJSやCSSの結合は表示速度改善への妨げになるかも – WordPress 活用術
記事を作成もしくは更新時点でのバージョン：v 0.8.9.1
マルチサイトでの利用:不可
Gutenberg エディターでの動作
Gutenberg エディターに追加される機能は無いので、気にする必要は無いです。
インストール手順
下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化するか
WP Fastest Cache – WordPress.org
もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面から入手できます。
ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「WP Fastest Cache」と入力します。
検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
※一番左上に表示されない場合は、上記の画像から探して下さい。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。
プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。
WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術
日本語化
WP Fastest Cache は、日本語化対応がされているので、設定で切り替えるだけで日本語化されます。
日本語化されない場合には、日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。
WordPress と関連プロジェクト（テーマ・プラグイン）用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。
※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。
日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。
WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術
専用メニュー
ダッシュボードの「設定」メニューの下に追加されています。
使い方
設定画面で必要な設定を行うだけです。
設定
英語から日本語に変更できます。
- キャッシュ
キャッシュを有効にするかどうか。 - Widget Cache
プレミアム版のみの機能。 - Preload
サイトの全てのキャッシュを自動的に作成するかどうか。 - ログインユーザー
ログインユーザーに対してキャッシュを表示しないかどうか。 - モバイル
モバイル端末でアクセスしているユーザーに対してキャッシュを表示しないかどうか。 - モバイルテーマ
プレミアム版のみの機能。 - 新しい投稿
新しい投稿もしくは固定ページが公開されると全てのキャッシュファイルを削除するかどうか。 - Update Post
投稿もしくは固定ページが更新されると全てのキャッシュファイルを削除するかどうか。
「Preload」にチェックを付けた際にポップアップ表示される設定画面。
キャッシュの作成対象とするコンテンツ等を選択します。
「新しい投稿」にチェックを付けた際にポップアップ表示される設定画面。
キャッシュの削除対象を選択します。
「Update Post」にチェックを付けた際にポップアップ表示される設定画面。
キャッシュの削除対象を選択します。
- HTML の圧縮
HTML の圧縮をするかどうか。 - HTML の圧縮プラス
プレミアム版のみの機能。 - CSS の圧縮
CSS の圧縮をするかどうか。 - Minify Css Plus
プレミアム版のみの機能。 - CSS の結合
CSS ファイルを結合するかどうか。 - Minify Js
プレミアム版のみの機能。 - JS の結合
JavaScript ファイルを結合するかどうか。 - JS の結合プラス
プレミアム版のみの機能。
- Gzip 圧縮
サーバーで Gzip 圧縮してからファイルを送信するかどうか。 - ブラウザキャッシュ
Web ブラウザキャッシュを利用するかどうか。 - Disable Emojis
絵文字用のインライン CSS と wp-emoji-release.min.js を削除するかどうか。 - Render Blocking Js
プレミアム版のみの機能。 - Google Fonts
プレミアム版のみの機能。
キャッシュの削除
プレミアム版のみの機能です。
キャッシュ削除と削除と同時に圧縮された CSS/JS ファイルを削除できます。
タイムアウトによるキャッシュの削除ルール設定ができます。
画像の最適化
プレミアム版のみの機能です。
プレミアム
プレミアム版の宣伝です。
除外する
キャッシュする対象から除外するルール設定ができます。
CDN
各種 CDN サービスとの連携が行なえます。
DB(200)
プレミアム版のみの機能です。
管理バーからのキャッシュ削除
管理バーからのキャッシュの削除操作もできます。
補足情報
動的コンテンツを表示させていると静的 HTML を作成すると不都合が起きるケースがあります。
No Cache AJAX Widgets は、キャッシュ化したくない様々な動的コンテンツをキャッシュ化せずに表示できるウィジェットを設置できます。
No Cache AJAX Widgets の使い方 – WordPress 活用術
代替プラグイン
WP Fastest Cache にほしい機能が無かった場合には、
WP Fastest Cache 以外にも静的HTMLを生成しキャッシュ化できるプラグインを記事にしています。
以下では、WP Fastest Cache を含めて 14 個を簡単に紹介しています。
静的HTMLを生成しキャッシュ化できるWordPressプラグイン一覧