Really Simple SSL：SSL化設定をほぼ自動で簡単に行える
レンタルサーバーでも独自 SSL を無料で提供されるようになってきましたよね。
少し前にも Google が検索結果の順位付けに
https 対応サイトほど上位に表示されやすくするとのニュースもありました。
公式発言によるGoogle検索順位を決める２つの要因 – WordPress活用術
上記の記事でも書いたように Google 検索順位を決める 2 つの要因では無いので、
順位付けに大きく影響を与えることは無いと思います。
でも、無料で SSL が使えるならば、導入しておくと良いかもしれません。
そのような時に便利な WordPress 用プラグインがあります。
それは「Really Simple SSL」です。
その導入手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。
Really Simple SSL
Really Simple SSL は、1 クリックで WordPress サイトで必要となる https 化作業（各種設定）を自動で行うことができます。
下記の作業を自動的に処理してくれます。
- WordPress アドレス (URL) とサイトアドレス (URL)の変更
- コンテンツ内の http リンクを https リンクへ置換
- .htaccess への http から https へのリダイレクト処理追加
メディアライブラリーに登録してあり、
コンテンツ中に記述されている各種メディアの URL は、
WordPress が動的に http から https へ自動置換を行ってくれます。
反対に下記に関しては、手動での修正が必要です。
- CSS と JavaScript 内の HTTP 参照している URL の変更
- 画像などのメディアファイルの URL や CSS/JavaScript 内の読み込みも手動で修正
マルチサイトもサポートしており、日本語化対応もされています。
※以降の一部のスクリーンショットは、古いバージョン物を使用しています。
実際のもとは、大きく異なる場合があります。
記事を作成もしくは更新時点での Really Simple SSL のバージョン：4.0.2
マルチサイトでの利用:可
Gutenberg エディターでの動作
Gutenberg エディターに追加される機能は無いので、気にする必要は無いです。
インストール手順
Really Simple SSL をインストールするには 2 種類の方法があります。
下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化する。
Really Simple SSL – WordPress.org
もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面からインストールできます。
ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「Really Simple SSL」と入力します。
検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
※一番左上に表示されない場合は、上記の画像から探して下さい。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。
プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。
WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術
日本語化
Really Simple SSL は、日本語化対応がされているので、有効化するだけで日本語化されます。
日本語化されない場合には、日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。
WordPress と関連プロジェクト（テーマ・プラグイン）用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。
※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。
日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。
WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術
事前準備
Really Simple SSL をインストールする前に自サーバで、SSL 証明書を導入しておく必要があります。
有効化すると
プラグインを有効化すると、上のようなメッセージが表示されます。
「はい、SSL を有効化します」をクリックすると、
Really Simple SSL による https 化処理のため強制的にログアウトされます。
再ログインした際に「SSL を有効化しました」のメッセージが表示されれば処理完了です。
一般設定の確認
設定メニューの中にある「一般」サブメニューを開いて、
「WordPress アドレス」と「サイトアドレス」が、https になっているを確認します。
.htaccessの確認
最初から https 化したサイトではなくて、既に http で運用していた場合に備えて、
https:// に自動転送するために .htaccess に以下のコードが追記されています。
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} !=on [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
専用メニュー
管理画面の「設定」メニューの中に追加されています。
使い方
使い方と言っても https 化への作業は基本的には自動で行われるので、
基本的には何もすることないです。
必要に応じて設定などを変更することもできます。
設定
状態を確認できます。
- 混合コンテンツ修正
サイト内の混在コンテンツの問題を発生するのを防止するためには、有効のままにしておく。 - .htaccess ファイルの編集を中止
Really Simple SSL が .htaccess に追記したコードをカスタマイズしたい場合は、Really Simple SSL が書き換えないように有効にします。 - Fire mixed content fixer with different method
別の方法で混合コンテンツを修正するか。 - Really Simple SSL の通知をすべて非表示
。
ヒントとコツを確認できます。
マルチサイトでの使い方
WordPress のマルチサイトモードでは、シングルサイトのように管理画面から、
WordPress アドレス (URL) とサイトアドレス (URL)を手動で変更することができません。
Really Simple SSL をマルチサイトでインストールすると、
Really Simple SSL が自動的に URL を https に変更してくれます。
Really Simple SSL をマルチサイトでインストールすると、
Really Simple SSL をインストール完了後に上のような表示となります。
「ネットワーク全体で SSL を有効化」を選択します。
ネットワーク管理者用
個別サイト側
