日本初「多汗症」の保険適用薬が登場

2020 年 11 月末に日本で初めての保険適用の多汗症の外用治療剤(塗り薬)が発売。

多汗症とは、何かしらの病気がないにも関わらず、
手のひらや足の裏、脇の下、頭、顔面といった局所に大量に汗をかくことが 6 カ月以上認められ、
かつ、
「両側性で左右対称性」
「毎日の生活に支障を来す」
「1週間に最低1回の大量の発汗作用」
「最初に症状が出るのが25歳以下」
「家族歴があることが多い」
「睡眠中は局所多汗は認めない」

のうち 2 項目に該当する場合、原発性局所多汗症と診断されるそうです。

日本初の保険適用となった外用薬「ソフピロニウム臭化物ゲル(商品名エクロック)」は、
エクリン汗腺に働きかける作用がある。
1日1回、両脇の下に十分量を塗る。
エクロックは皮膚に対する副作用はほぼなく、同種の薬に見られる口の渇きなど全身性の副作用も少ない。

大量の汗で悩む人に…日本初「多汗症」の保険適用薬が登場 – 日刊ゲンダイヘルスケア

国内第3相比較試験において、発汗重量および自覚症状の指標とした多汗症疾患重症度評価尺度が比較され、基剤群よりも有意に改善した。さらに、その後52週間の第3相長期投与試験でも本薬の有効性および安全性が確認された。

 副作用として、皮膚炎(6.4%)、紅斑(5.7%)、そう痒感、湿疹、口喝(各1%以上)などが報告されている。また、薬剤使用に際して、患者向けに本薬の取扱説明書があるので患者への指導などに使用するとよい。

原発性腋窩多汗症を治療する国内初の外用薬 – 日経メディカル

新薬

Posted by 管理人