LiteSpeed Cache:LiteSpeed Web サーバー公式キャッシュプラグイン
前にも少し書きましたが Google 検索順位を決める 2 つの大きな要素があります。
【重要】公式発言によるGoogle検索順位を決める2つの要因
「コンテンツの質」と「サイトへの被リンクの数と質」です。
なので、「https 化」「HDD から SSD にサーバーの応答速度を上げる」をしたとしても、
その影響度合いは上の 2 つと比べると小さいはずです。
大事な要素を軽視して、ショボイ要素を気にするのは本末転倒です。
でも、コンテンツの質も高い(はず)だし、
サイトへの被リンクの数も多い(質が悪いのかも)のに検索順位が低い。
で、サーバーが「LiteSpeed」系なら専用のキャッシュプラグインを導入したい。
そのような時に便利な WordPress 用プラグインがあります。
それは「LiteSpeed Cache」です。
その導入手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。
LiteSpeed Cache
LiteSpeed Cache は、LiteSpeed Web サーバー公式の WordPress 用キャッシュプラグインです。
一般的な機能は、任意の Web サーバー(LiteSpeed、Apache、NGiNX 等)で使用可。
LiteSpeed の専用機能を使うには、OpenLiteSpeed、商用 LiteSpeed 製品、LiteSpeed を利用したホスティングサーバーまたは QUIc.cloud CDN のいずれかが必要。
LiteSpeed+SSD+WordPressが使える日本国内のレンタルサーバー一覧
一般的な機能は、以下のとおりです。
- HTML、JavaScript、CSS を縮小
- インライン CSS / JavaScript の縮小
- CSS / JavaScript を結合
- CSS/JS を非同期にロード
- Critical CSS の自動生成
- 画像の最適化
- 画像/iframes の遅延読み込み
- イメージプレースホルダー
- WebP イメージフォーマットのサポート
- DNS プリフェッチ
- ブラウザーキャッシュ
- オブジェクトキャッシュ (Memcached/LSMCD/Redis)
- OPcode キャッシュ
- 無料の QUIC.cloud CDN によるキャッシュ
- CSS /JavaScript のHTTP / 2 プッシュによる配信
- CDN Cache
- Cloudflare API
- マルチプル CDN サポート
- Heartbeat の制御
- データベースの掃除と最適化
- マルチサイトネットワークのサポート
- インポート / エクスポートの設定
LiteSpeed の専用機能は、以下のとおりです。
- 自動ページキャッシュ
- 特定のイベントに基づく関連ページの自動パージ
- ログインユーザーのプライベートキャッシュ
- WordPress REST API 呼び出しのキャッシュ
- デスクトップとモバイル別々のキャッシュ
- 指定された URL のスケジュールパージ
- WooCommerce と bbPress のサポート
- WordPress CLI コマンドのサポート
- キャッシュ統合を行える API システム
- URI、カテゴリ、タグ、Cookie、ユーザーエージェントを指定してのキャッシュからの除外化
- スマートプリロードクローラ
- キャッシュ用のクローラー
- HTTP/2 サポート
- HTTP/3 & QUIC サポート
- ESI (Edge Side Includes) サポート
- ESI ブロックとしてのウィジェットとショートコードでの使用
ESI については、OpenLiteSpeed では利用不可
記事を作成もしくは更新時点での LiteSpeed Cache のバージョン:3.0.8.3
マルチサイトでの利用:可
インストール手順
LiteSpeed Cache をインストールするには 2 種類の方法があります。
下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化する。
LiteSpeed Cache – WordPress.org
もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面からインストールできます。
ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「LiteSpeed Cache」と入力します。
検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
※一番左上に表示されない場合は、上記の画像から探して下さい。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。
プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。
WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術
日本語化
LiteSpeed Cache は、日本語化対応がされているので、有効化するだけで日本語化されます。
日本語化されない場合には、日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。
WordPress と関連プロジェクト(テーマ・プラグイン)用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。
※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。
日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。
WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術
専用メニュー
管理画面の「設定」メニューの下に追加されています。
使い方
日本語化されているので、詳細な説明は不要かと思います。
日本語化されていない項目と日本語が分かりにくい項目だけを補足説明していきます。
ダッシュボード
QUIC.cloud サービスの使用による統計情報を確認できます。
プラグインの設定による統計情報が表示されています。
全般
一般設定
自動アップグレード:
オンにすると、プラグインの新しいバージョンがリリースされると、
自動的にプラグインが更新されます。
QUIC.cloud で発行されるドメインキーを入力します。
オンにすると、
修正プログラム、新しいリリース、利用可能なベータ版、プロモーションなど、
最新のニュースが自動的に表示されます。
キャッシュ
キャッシュ
キャッシュ機能の有効化などが行なえます。
モバイル端末からのアクセスであると判断するためのユーザーエージェント一覧です。
追加する場合には、1 行に 1 個ずつ。
キャッシュしたくない URI を登録できます。
強制的にキャッシュしたい URI を登録できます。
強制的にパブリックキャッシュしたい URI を登録できます。
キャッシュ時に特定のクエリー文字列をスルーしたい場合に使用します。
TTL
キャッシュする期間を秒単位で指定します。
Default HTTP Status Code Page TTL:
HTTP ステータスコードとページをキャッシュする秒数をスペースで区切って指定します。
パージ
Purge Stale:
オンの場合、新しいキャッシュコピーが利用可能になるまで、
キャッシュページの古いコピーが訪問者に表示されます。
オフの場合、訪問者が待機している間、ページが動的に生成されます。
投稿の公開・更新時に自動的に消去されるページを選択します。
「パージ予定時間」で指定した時刻にパージする URL を登録できます。
WordPress が特定のフックを実行したら、全てをパージしたい時に使用します。
除外
キャッシュの除外設定を行えます。
ESI
Object
Browser
高度
CDN
CDN設定
管理
画像最適化
クラウドサーバーを使用して画像の最適化を行えるようです。
ページ最適化
CSS設定
Font Display Optimization:
CSS をキャッシュする前に全ての @ font-faceルールに font-display を追加して、
ダウンロードするのフォントの表示方法を指定できます。
swap を推奨。
JS設定
最適化の設定
CSS/JS キャッシュ TTL:
CSS / JSファイルがキャッシュされる時間を秒単位で指定します。
メディア設定
除外メディア設定
遅延読み込みの除外設定を行えます。
ディスカッション設定
Gravatar アイコンのキャッシュの設定を行えます。
チューニング設定
データベース
管理
データベースの最適化を行えます。
データベーステーブルのエンジンのコンバートを行えます。
DB最適化設定
リビジョン数の管理と古いリビジョンの自動削除の設定を行えます。