Registrations for The Events Calendar の使い方

The Events Calendar で作成したイベントへの参加者の登録管理を行える WordPress 用プラグインの紹介です。
それは「Registrations for The Events Calendar」です。
その導入手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。

Registrations for The Events Calendar

Registrations for The Events Calendar - WordPress.org

Registrations for The Events Calendar は、The Events Calendar で作成したイベントへの参加者の登録管理を行えます。

カスタマイズ可能なイベント登録フォームと通知メールを使って使用して、
イベントへの参加者の管理を行えます。

Registrations for The Events Calendar の主な機能は、以下のとおりです。

  • 出席者へのカスタマイズ可能な確認メールの自動配信
  • イベント参加者自らがイベントへの参加(登録)をキャンセル可
  • イベント登録フォームのカスタマイズ
  • イベント登録フォームの表示位置と方法を選択可
  • ショートコードで特定のイベント登録フォームをサイトの任意の場所に表示可
  • イベント参加者に送信されるメールとイベント管理者に送信される通知メールの両方をカスタマイズ可
  • 各イベント毎に参加者の上限を設定可
  • イベント登録をログインユーザーのみに限定可
  • 現在登録されているイベント参加者のリストを表示可
  • イベントへの参加締め切り日時を設定可
  • メールアドレスの重複をチェック可
  • 管理者はイベント毎に参加者の内訳を概要欄で参照可
  • イベント登録リストを CSV ファイルでエクスポート可
  • 参加者の名前、電話、またはメールアドレスで検索可
  • GDPR コンプライアンスへの対応可
  • イベント登録する前に参加者に契約条件への同意を要求可

記事を作成もしくは更新時点でのバージョン:2.5
マルチサイトでの利用:可

Gutenberg エディターでの動作

Gutenberg エディターでも正常動作します。

Gutenbergでのショートコードの挿入手順

このプラグインは、ショートコードを使用します。
挿入手順については、下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。

Gutenberg でのショートコードの挿入手順 – WordPress活用術

インストール手順

Registrations for The Events Calendar をインストールするには 2 種類の方法があります。
下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化する。
Registrations for The Events Calendar – WordPress.org

もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面からインストールできます。

ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「Registrations for The Events Calendar」と入力します。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
※一番左上に表示されない場合は、上記の画像から探して下さい。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。

プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。

WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術

日本語化

Registrations for The Events Calendar を有効化した際に日本語化されない場合には、
日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。

WordPress と関連プロジェクト(テーマ・プラグイン)用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。

※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。

日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。

WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術

専用テーブル

下記のテーブルを Registrations for The Events Calendar 専用のテーブルとして作成し利用します。
テーブル作成時に $wpdb->prefix も使用しているので、マルチサイトにも対応。

inc / admin / class-rtec-db-admin.php から CREATE TABLE 文を抜粋(記事用に一部修正)。

CREATE TABLE rtec_registrations (
id BIGINT(20) UNSIGNED NOT NULL AUTO_INCREMENT,
user_id BIGINT(20) UNSIGNED DEFAULT 0 NOT NULL,
event_id BIGINT(20) UNSIGNED NOT NULL,
registration_date DATETIME NOT NULL,
last_name VARCHAR(1000) NOT NULL,
first_name VARCHAR(1000) NOT NULL,
email VARCHAR(1000) NOT NULL,
venue VARCHAR(1000) NOT NULL,
phone VARCHAR(40) DEFAULT '' NOT NULL,
other VARCHAR(1000) DEFAULT '' NOT NULL,
guests INT(11) UNSIGNED DEFAULT 0 NOT NULL,
custom LONGTEXT DEFAULT '' NOT NULL,
status CHAR(1) DEFAULT 'y' NOT NULL,
action_key VARCHAR(40) DEFAULT '' NOT NULL,
INDEX event_id (event_id),
INDEX status (status),
UNIQUE KEY id (id)
);

専用メニュー

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

管理画面の「イベント」メニューの中に追加されています。

使い方

全般に関する設定については後述するとして、
ここでは、新規作成もしくは作成済みのイベントに追加される項目について解説します。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

各イベントの編集画面には、上のような専用ボックスが追加されています。

  • Disable Registrations
    このイベントへの参加登録を不可にするかどうか。
  • Logged-in Users Only
    このイベントへの参加をログインユーザーのみに限定するかどうか。
  • Limit Registrations
    イベント参加者数を制限するかどうか。制限する場合には「Maximum Registrations」で参加者の上限数を指定します。
  • Deadline Type
    イベントへの参加申込の締め切りタイプ(開始日時・終了日時・制限なし・カスタム日時)を選択します。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

Notification Email Recipients:
通知メールを受信するメールアドレスを指定できます。
空のままだとデフォルトのメールアドレスが使用されます。

Confirmation From Address:
イベント参加確認メールを送信する際の送信者のメールアドレスを指定できます。
空のままだとデフォルトのメールアドレスが使用されます。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

このイベントへの登録フォームを別のページで表示させたい場合に上記のショートコードを使用できます。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

参加者リストを表示するためのショートコードに関することが記述されています。
管理画面からも参加者の確認は可能です。

各イベントページでの設定は以上です。
以降からは設定全般に関する説明をしていきます。

設定

登録者リスト(Registrations)

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

登録者リストが表示されます。

登録フォーム設定(Form)

一般登録設定(General Registration Options)

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

  • Form Location
    登録フォームの表示位置を選択します。ショートコードを使用しての設置も可。
  • I’m using a custom single-event.php file in my theme.
    使用中のテーマでは カスタム single-event.php ファイルを使用している場合にチェックを付けます。
  • Display Type
    登録フォームの表示方法を選択します。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

  • Disable Registrations by Default
    新規もしくは既存のイベントでは、デフォルトでは登録を不可にするかどうか。チェックを付けると手動で登録を有効にする必要があります。
  • Limit Registrations by Default
    各イベント毎に登録数に制限を設けるかどうか。
  • Default Max Registrations
    各イベントで登録できる最大登録者数を指定します(制限時)。
    初期値:30 人

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

  • Check for Duplicate Emails
    イベントごとにメールアドレスの重複がないかをチェックするかどうか。
  • Duplicate Email Error Message
    既に登録済みのイベントを閲覧時にメッセージを表示するかどうか。
  • Default Deadline for Registration
    デフォルトの登録締め切り時間を設定します。

フォームフィールド設定(From Fields)

ここでは登録フォームで表示するフィールドのカスタマイズができます。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

フィールドの追加もできます。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

フィールドを追加すると上のようなボックスが追加されます。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

GDPR への準拠や利用規約などを表示したい場合に使います。
チェックボックスが合わせて表示されます。
必須にしておくとチェックボックスにチェックが付かないと登録できません。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

スパム登録防止用に Recaptcha 機能を使うこともできます。
Google reCAPTCHA も使用可能。
Google reCAPTCHA を使用する場合には、
Google reCAPTCHA のサイトキーとシークレットキーが必要となります。

カスタムテキスト・ラベル設定(Custom Text/Lables)

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

“Register" Button Text:
登録フォームを表示するためのボタンのラベルを入力できます。

Attendance Count:
既にイベントに登録している人数を表示するかどうか。
表示する際には、どこにどのような表示書式で表示するかをカスタマイズできます。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

Event Attendance Messages:
登録時の各種メッセージをカスタマイズできます。

include registrations availability message:
登録可能かどうかをメッセージとして含めるかどうか。

Message Type に guests attending (count up) を選択時には、
既に登録している登録者数を表示します。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

Message Type に spots remaining を選択時には、
最大登録者数が設定されている場合には残り人数が表示されます。

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

Message if no registrations yet:
まだ誰も登録者が居ない場合に表示するメッセージを入力できます。

Message if registrations are closed or filled:
イベントへの登録が締め切られた場合のメッセージを入力できます。

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  • “Submit" Button Text
    登録ボタンのテキストをカスタマイズできます。
  • Website Success Message
    登録成功時に表示するメッセージをカスタマイズできます。
  • “Unregister" Link Text
    登録を解除するためのリンクに張るテキストをカスタマイズできます。
  • Website Unregister Success Message
    登録の解除に成功時のメッセージをカスタマイズできます。

登録管理ツール設定(Registrations Management Tool)

WordPressプラグイン「Registrations for The Events Calendar」の導入から日本語化・使い方と設定項目を解説している画像

  • Add Unregister Tool
    参加者が登録したイベントを手動でキャンセルできる機能を有効にするかどうか。
  • Already Registered Text
    訪問者が既に登録済みのイベントある場合に表示するメッセージをカスタマイズできます。
  • Tool Directions
    ここで登録の解除ができることを告げるメッセージをカスタマイズできます。
  • Registered Email Label
    登録したメールアドレスを入力する事を告げるメッセージをカスタマイズできます。
  • “Send unregister link" Text
    登録解除リンクを送信するボタンのラベルをカスタマイズできます。

ログインユーザー設定(Logged-In Users)

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  • Registrations Available Only to Logged-in Users by Default
    ログインユーザーのみがイベントに登録できるようにするかどうか。
  • Website “Users Only" Message
    ユーザーがログインしておらず、イベントがログインユーザーのみが使用可である場合に表示されます。
  • Show Log-in Form
    登録がログインユーザーのみの場合にログインフォームを表示するかどうか。

参加者表示設定(Attendee Display)

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  • Show Attendee List Above Form
    登録フォームの上に参加者リストを表示するかどうか。
  • What Registrations Will Display
    [Reviewed]を選択すると、サイトの管理ダッシュボードで確認された登録のみが表示されます。
  • Attendee List Title
    参加者リストのタイトルを入力できます。。

スタイル設定(Style)

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登録フォームのスタイルをカスタマイズできます。

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カスタム CSS コードと Javascript コードを入力できます。

高度な設定(Advanced)

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  • Messaging Source
    表示するメッセージをカスタマイズしたものを表示するか、使用可能であるなら翻訳ファイルから表示するかを選択します。
  • Phone Number Format
    電話番号のフォーマットを選択します。
  • Preserve registrations on uninstall
    プラグインをアンインストールしても、登録者データをデータベースに保存したままにするかどうか。
  • Preserve settings on uninstall
    プラグインをアンインストールしても、フォームとメールの設定を保持するかどうか。

各種メール設定(Email)

一般メール設定(General Email)

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  • Confirmation/Notification From Address
    確認または通知メールの送信先のメールアドレスを入力します。デフォルトでは管理者メールアドレスが自動入力されています。
  • Custom Date Format
    メッセージにカスタム日付形式を使用する場合に使用します。

通知メール設定(Notification Email)

通知メールに関する設定と通知メールの本文のカスタマイズができます。

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確認メール設定(Confirmation Email)

確認メールに関する設定と確認メールの本文のカスタマイズができます。

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表示例

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イベントページなどで表示される登録フォーム呼び出しボタン。

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登録フォーム。

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登録者数を表示させると上のような感じになります。

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閲覧者が既に登録済みの場合には、上のような感じになります。

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リンクをクリックすると、
登録解除リンクを送信するためのフォームが表示されます。

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イベントに登録者が居ると上のような感じで確認できます。

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「Detailed View」ボタンをクリックした際の画面。
既存登録者の削除・編集と新規登録・エクスポートができます。

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イベントへの登録者がいると上のような感じで通知してくれます。

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Registrations for The Events Calendar – WordPress.org

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