筋肉量増加には朝食でタンパク質をしっかり取るのが効果的と研究で判明

マウスに1日2回(「起床後に朝食、就寝前に夕食」)、2グラムずつえさを与える飼育を開始し、1日にえさに含まれるタンパク質の割合を決めた上で朝夕食に含まれるタンパク質量を変化させた。その結果、朝食に多くのタンパク質を摂取させたマウスは、夕食に多く摂取させたマウスや、朝夕食に同じ量を摂取させたマウスよりも筋肉量の増加率が有意に高かった。

 次に、筋肉の合成を高める作用が強いアミノ酸として知られる「分岐鎖アミノ酸」に着目。筋肉量増加との関係を調べたところ、分岐鎖アミノ酸を添加したえさを朝食に与えた方が、夕食に与えるよりも筋肉量が増加しやすいことが分かった。分岐鎖アミノ酸以外のアミノ酸を添加した実験ではこの違いはなかったことから、朝食でのタンパク質摂取による筋肉量の増加には分岐鎖アミノ酸が大きな役割を担っていることが明らかになった。

 分岐鎖アミノ酸は側鎖に分岐した構造を持つアミノ酸の総称。バリン、ロイシン、イソロイシンが知られる。バリンはクロマグロや牛・豚レバーなどに、ロイシンはカツオや鶏卵などに、イソロイシンはクロマグロや豚ロースの赤身、鶏卵などに多く含まれ、いずれも必須アミノ酸だ。

朝食でタンパク質をしっかり取るのが筋肉量増加に効果的 早大研究で判明 – Science Portal

研究発表

Posted by 管理人