User Verification：ユーザー認証とreCAPTCHA等のスパム対策ができる
WordPress を使って会員制サイトを構築・運用していると、
当然ながらユーザーの新規登録が行われるかと思います。
その際にメールによるユーザー確認ができると便利ですよね。
また、スパムユーザーによる新規登録を防止できると安心です。
そのような時に便利な WordPress 用プラグインがあります。
それは「User Verification」です。
そのインストール手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。
User Verification
User Verification は、ユーザー認証（確認）と Google reCAPTCHA(v2) 等によるスパム対策ができます。
メンバー新規登録で使用できないユーザーネームとドメインを登録できます。
専用フォーム（[uv_resend_verification_form]を使用）からユーザー認証メールの再送信ができます。
認証後に自動的にログインさせることもできます。
WordPress 標準の下記のフォームに Google reCAPTCHA（v2）機能を追加できます。
- メンバー新規登録フォーム
- ログインフォーム
- パスワードリセットフォーム
- コメントフォーム
WooCommerce にも対応していて、同様のフォームに Google reCAPTCHA（v2）機能を追加できます。
WooCommerce 以外にも Ultimate Member/ Paid Memberships Pro にも対応。
記事を作成もしくは更新時点でのバージョン：v 1.0.24
マルチサイトでの利用:可
Gutenberg エディターでの動作
Gutenberg エディターに追加される機能は無いので、気にする必要は無いです。
インストール手順
下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化するか
User Verification – WordPress.org
もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面から入手できます。
ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「User Verification」と入力します。
検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
※一番左上に表示されない場合は、上記の画像から探して下さい。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。
プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。
WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術
日本語化
User Verification を有効化した際に日本語化されない場合には、
日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。
WordPress と関連プロジェクト（テーマ・プラグイン）用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。
※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。
日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。
WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術
専用メニュー
ダッシュボードの「設定」メニューの下に追加されています。
使い方
設定画面から必要な設定を行います。
General
- Choose verification page
ショートコード[user_verification_check]を記述しているページを必要であれば指定します。
初期値：None - Redirect after verification
ユーザー確認が正常に行われた場合のリダイレクト先のページを指定します。
初期値：None - Automatically login after verification
認証メールに記載されているアカウントのアクティベーションリンクをクリックすると自動的にサイトにログインするかどうか。
初期値：No - Exclude these user role to verification?
ユーザー確認をしなくても良いメンバーをユーザー権限で指定できます。複数選択可。
WooCommerce
- Disable auto login after registration on WooCommerce?
WooCommerce サイトへ新規登録した後の自動ログインを無効にするかどうか。チェックアウトページでのログインも同時に無効にできます。
初期値： - Display Message after successfully registration
メンバー登録が正常に行われた後に表示するメッセージを入力できます。 - Redirect after payment
支払いが完了した後にリダイレクトさせるページを設定できます。設定したページには、次のショートコード[user_verification_message message = “ここには、アカウント認証が済んでいない場合にユーザーに表示するメッセージを入力します。"]を記述しておく必要があります。
初期値：None
Ultimate Member
- Disable auto login after registration on Ultimate Member?
Ultimate Member の登録フォームを介しての登録後の自動ログインを無効にするかどうか。
初期値：No - Display Message after successfully registration
Ultimate Member を使って作成したプロフィールページへリダイレクトした後にプロフィールヘッダで表示するメッセージを入力できます。
Paid Memberships Pro
- Disable auto login after checkout on Paid Memberships Pro?
Paid Memberships Pro のチェックアウト（登録）フォームを介して登録後の自動ログインを無効にするかどうか。
初期値：No - Display message on checkout confirmation page
チェックアウト確認ページに表示するメッセージを入力できます。 - Automatically logout after second
支払いが正常に行われた場合にリダイレクトするまでの時間をミリ秒単位で指定できます。
初期値：3000 - Redirect to this page after checkout
チェックアウトページからのリダイレクト先のページを設定できます。
初期値：None
Protect Spam
メンバー新規登録で使用できないユーザーネームとドメインをここで登録できます。
- Enable blocking email domain on registration
新規登録時に使用できないドメイン機能を有効にするかどうか。
初期値：No - Blocked Domains
ブロックするドメイン（メールアドレスの「@」より後ろのこと）を登録します。複数個登録可。 - Enable blocking username on registration.
新規登録時に使用できないユーザーネーム機能を有効にするかどうか。
初期値：No - Blocked Usernames
ブロックするユーザーネームを登録します。複数個登録可。
登録したユーザーネームは、実際には部分マッチング用の文字列として使用されます。
^username として登録すると
username は使用不可
ausername は使用可
username$ として登録すると
aaa_username は使用不可
aaa_ausername1 は使用可
username として登録すると
aaa_username
username1
bbb_username2
いずれも使用不可となります。
Messages
- Invalid activation key
不正なアクティベーションキーだった場合に表示するメッセージを入力します。 - Activation key sent
アクティベーションキーをメール送信時に表示するメッセージを入力します。 - Verify email address
ユーザーがメール認証せずにログインしようとした場合に表示するメッセージを入力します。
- Registration success message
メンバー登録完了後にユーザーに表示するメッセージを入力します。 - Verification successful
ユーザー確認が取れた場合に表示するメッセージを入力します。 - Activation key Expired
アクティベーションキーが期限切れだった場合に表示するメッセージを入力します。 - Captcha error message
Google reCAPTCHA でエラーが発生した場合に表示するメッセージを入力します。
Google reCAPTCHA
- reCAPTCHA sitekey
Google reCAPTCHA のサイトキーを入力します。
- reCAPTCHA on default login page
WordPress 標準のログインフォームで reCAPTCHA 機能を有効にするかどうか。
初期値：No - reCAPTCHA on default registration page
WordPress 標準の新規登録フォームで reCAPTCHA 機能を有効にするかどうか。
初期値：No - reCAPTCHA on default reset password page
WordPress 標準のパスワードリセットフォームで reCAPTCHA 機能を有効にするかどうか。
初期値：No - reCAPTCHA on comment form
WordPress 標準のコメントフォームで reCAPTCHA 機能を有効にするかどうか。
初期値：No
WooCommerce
- reCAPTCHA on WooCommerce login from
WooCommerce 標準のログインフォームで reCAPTCHA 機能を有効にするかどうか。
初期値：No - reCAPTCHA on WooCommerce register from
WooCommerce 標準の新規登録フォームで reCAPTCHA 機能を有効にするかどうか。
初期値：No - reCAPTCHA on WooCommerce lost password from
WooCommerce 標準のパスワード再発行フォームで reCAPTCHA 機能を有効にするかどうか。
初期値：No
メールテンプレートの編集
「Email Templates」メニューからメールテンプレートの編集を行えます。
新規登録後に自動送信するユーザー確認メールの内容を編集できます。
新規メンバーのユーザー確認が取れた場合に通知するメールの内容を編集できます。
ユーザー確認メールを再送信する場合のメールの内容を編集できます。