Speed Booster Pack:ページの表示速度の高速化ができる
ページの表示速度を高速化ができる WordPress 用プラグインの紹介です。
それは「Speed Booster Pack」です。
その導入手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。
Speed Booster Pack
Speed Booster Pack は、サイトの最適化を実施して、ページの高速化を行えます。
Speed Booster Pack の主な特徴は、以下のとおりです。
- Web ページのキャッシュ化(静的 HTML 化)
- HTML コードの縮小
- Javascript のフッターへの移動(除外可)
- CSS ファイルの非同期ロード
- 全ての CSS スタイルを縮小とインライン化
- 全ての CSS スタイルのフッターでのインライン化
- ネイティブブラウザ機能を使用した画像の遅延ロード(除外可)
- Prefetchを使用したページのプリロード
- link rel="preload" によるリソースのプリロード
- 絵文字スクリプトの削除
- クエリ文字列の削除
- ダシコンの削除
- 次/前の投稿へのリンクを削除
- Windows マニフェストを削除
- Really Simple Discovery(RSD)リンクを削除
- WordPress のバージョンを削除
- WordPress Shortlink を削除
- Google Maps の削除
- jQuery Migrate の削除
- 全ての RSS フィードリンクの削除
- セルフピングバックの無効化
- Heartbeat API の無効化と頻度設定
- REST API リンクの削除
- Google Fonts の最適化
- WooCommerce の最適化
- 投稿リビジョン数設定
- 自動保存の間隔設定
- CDN の統合
- Google Analytics の統合
Speed Booster Pack の設定をインポート&エクスポート可。
記事を作成もしくは更新時点でのバージョン:4.0.0
インストール手順
Speed Booster Pack をインストールするには 2 種類の方法があります。
下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化する。
Speed Booster Pack – WordPress.org
もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面からインストールできます。
ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「Speed Booster Pack」と入力します。
検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
※一番左上に表示されない場合は、上記の画像から探して下さい。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。
プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。
WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術
日本語化
Speed Booster Pack を有効化した際に日本語化されない場合には、
日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。
WordPress と関連プロジェクト(テーマ・プラグイン)用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。
※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。
日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。
WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術
専用メニュー
管理画面の「設定」メニューの下に追加されています。
使い方
設定項目を用途に応じてグループ化された各タブから必要な設定を行います。
設定
Dashboard
Speed Booster Pack の機能と利点などが記載されています。
Caching
ここでは、Web ページを静的 HTML としてキャッシュ化を行うことができます。
- Enable/Disable Caching
キャッシュを有効にするかどうか。デフォルトでは無効になっています。 - Cache expiry time
キャッシュの有効期限を設定します。
初期値:10 時間 - Separate mobile cache
モバイル用とデスクトップ用に別々のキャッシュファイルを作成するかどうか。
- Exclude URLs
キャッシュから除外する URL を 1 行に 1 つずつ入力します。WooCommerce のカートとチェックアウトページは常に除外されます。ここでの設定は不要。
- Cached query strings
特定のクエリ文字列をもつ URL をキャッシュ化したい場合に使用します。1 行に 1 つずつ入力します。
- Connect to Cloudflare
Cloudflare に接続するかどうか。 - Cloudflare global API key
Cloudflare のグローバル API キーを入力します。 - Cloudflare email address
Cloudflare でサインアップしたメールアドレスを入力します。 - Cloudflare zone ID
Cloudflare の Zone ID を入力します。
Assets
ここでは、HTML と CSS の縮小、メディア(画像、動画、iframe)の遅延ロード、JavaScript の遅延、Googleフォントの最適化、必要なアセットの事前読み込みを行えます。
- Enable/Disable Assets
このモジュールの機能を有効にするかどうか。 - Minify HTML
HTML コードを縮小するかどうか。 - Optimize Google Fonts
Google Fonts の最適化を行うかどうか。
- Lazy load media
画像、動画、iframe の読み込みを遅延ロードするかどうか。 - Lazy load exclusions
遅延ロードの対象から外すメディアファイルを指定できます。
- Optimize JavaScript
JavaScript の最適化を行えます。延期かフッターへの移動を選択できます。 - JavaScript exclusions
最適化の対象から除外する JavaScript ファイルを指定できます。
- Inline all CSS
全ての CSS をインライン化するかどうか。 - Minify all inlined CSS
全てのインライン CSS を縮小するかどうか。 - CSS exclusions
除外する CSS ファイルを指定できます。
- Preload assets
アセットをプリロードするかどうか。また、プリロードするアセットファイルを指定します。
Special
ここでは、CDN の使用、トラッキングスクリプトのローカライズ、カスタム JavaScript コードの追加、一般的なサイトの最適化などを行えます。
- Enable/Disable Special
このモジュールを有効にするかどうか。 - Enable CDN
プロトコルまたは末尾のスラッシュなしで CDN ドメインを入力します。 - Localize Google Analytics & Google Tag Manager
(analytics.js、gtag.js、gtm.js)を検索し、ローカルに保存されたスクリプトに置換するかどうか。
カスタム JavaScript コードの追加できます。
- script
追加するカスタム JavaScript コードを入力します。 - Placement
コードの挿入位置を選択します。 - Loading method
読込方法を選択します。
- Jetpack: Dequeue the devicepx script
Jetpack の devicepx スクリプトをデキューするかどうか。 - WooCommerce: Disable cart fragments
カートのフラグメントを無効にするかどうか。 - WooCommerce: Optimize non-WooCommerce pages
非 WooCommerce ページを最適化するかどうか。 - WooCommerce: Disable password strength meter
パスワード強度メーターを無効にするかどうか。
Tweaks
- Enable/Disable Tweaks
このモジュールを有効にするかどうか。 - Enable instant.page
instant.page を有効にするかどうか。 - Trim query strings
エンキューされたアセット URL のクエリ文字列を削除するかどうか。
- Disable self pingbacks
セルフピングバックを無効にするかどうか。 - Dequeue emoji scripts
フロントエンドから不要な絵文字スクリプトを削除するかどうか。 - Dequeue the post embed script
URLを iframe に変換する WordPress サイト(自サイトを含む)からの投稿の埋め込みを無効にするかどうか。
- Dequeue jQuery Migrate
jQuery Migrate をデキューするかどうか。 - Dequeue Dashicons CSS
ダシコンをデキューするかどうか。 - Dequeue Gutenberg CSS
グーテンベルクの CSS をデキューするかどうか。
- Heartbeat settings
Heartbeat API の制御を行えます。「最適化」ではチェック間隔が 120 秒に設定。「無効」ではハートビートAPIが完全に無効になります。
- Limit post revisions
保存するリビジョン数の設定を行えます。 - Autosave interval
自動保存の保存間隔を設定できます。
Declutter head:
HTML ソースコードから対応する要素が削除できます。
- Shortlinks
WordPress Shortlink を削除するかどうか。 - Next/previous posts links
次/前の投稿へのリンクを削除するかどうか。 - WLW Manifest link
Windows マニフェストを削除するかどうか。 - Really Simple Discovery (RSD) link
Really Simple Discovery(RSD)リンクを削除するかどうか。 - REST API links
REST API リンクの削除を削除するかどうか。 - RSS feed links
RSS フィードリンクを削除するかどうか。 - WordPress version
WordPress のバージョンを削除するかどうか。
Tools
Speed Booster Pack の設定をインポート&エクスポートできます。
代替プラグイン
Speed Booster Pack にほしい機能が無かった場合には、
Speed Booster Pack 以外にもサイトのページ表示速度の高速化ができるプラグインを記事にしています。
以下では、Speed Booster Pack を含めて 7 個を簡単に紹介しています。
サイトのページ表示速度の高速化ができるWordPressプラグイン一覧