PHP Settings：自サイト用の設定ファイル等を管理画面から作成できる
WordPress で動作している PHP プログラムは、
Web サーバー側で用意されている設定ファイル（php.ini）に基いて動作をしています。
当然ながら、Web サーバーの管理者以外は変更できません。
しかし、自サイト用の設定ファイルを用意すると変更可能な設定値については上書きできます。
そのような時に便利な WordPress 用プラグインがあります。
それは「PHP Settings」です。
そのインストール手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。
PHP Settings
PHP Settings は、管理画面から専用のエディターで設定ファイルを作成できます。
手入力での記述もできますが、上書きできるディレクティブのリストも用意されていて、
そのリストから変更したい項目をエディターにコピーして作成することもできます。
上記のリストでは、ローカルで上書きされている項目があれば強調表示もしてくれます。
※ ini_set 関数で上書き設定されている項目も含まれます。
ローカルの設定ファイルが不要になった場合には、簡単に削除することもできます。
・作成できる設定ファイル
ini ファイル
user.ini ファイル
※ホスティング会社によっては、ローカルの ini ファイルの設定を無視するようにサーバーを設定している場合もあります。
記事を作成もしくは更新時点でのバージョン：v 1.0.6
マルチサイトでの利用:可
インストール手順
下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化するか
PHP Settings – WordPress.org
もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面から入手できます。
ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「PHP Settings」と入力します。
検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。
プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。
WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術
日本語化
PHP Settings を有効化した際に日本語化されない場合には、
日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。
WordPress と関連プロジェクト（テーマ・プラグイン）用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。
※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。
日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。
WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術
専用メニュー
ダッシュボードの「ツール」メニューの中に「PHP Settings」が追加されています。
使い方
エディター画面で変更したい項目と項目値を記述していきます。
「Save Settings」ボタンをクリックすると設定ファイルが作成されます。
ローカルの設定ファイルが不要になった場合には、
「Delete .ini Files」ボタンをクリックすると削除できます。
ローカルで上書き可能な項目を一覧で表示してくれている画面です。
既に上書きされている項目があれば、
「Locally Overriden」の表示とともに行が強調表示されます。
エディターにコピーしたい項目にチェックを付けて、「Copy To Edtior」ボタンをクリックします。
参考URL
設定ファイル – php.net
php.ini ディレクティブのリスト – php.net
どこで設定を行うのか – php.net
.user.ini ファイル – php.net