WordPress Popular Postsの使い方と設定
指定した期間内の人気記事をウィジェット等で表示したい。
そのような時に便利な WordPress 用プラグインがあります。
それは「WordPress Popular Posts」です。
そのインストール手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。
WordPress Popular Posts
WordPress Popular Posts は、サムネイル付きで指定した期間内の人気記事をウィジェットとショートコードで表示できます。
指定できる期間は、以下のとおりです。
- 過去 24 時間
- 過去 7 日間
- 過去 30 日間
- 全期間
- カスタム(分・時・日)
WordPress Popular Posts の主な特徴は、以下のとおりです。
- WordPress Popular Posts のウィジェットを複数設置可。
- 特定の時間範囲で最も人気のあった投稿を表示可能。
- カスタム投稿タイプをサポート。
- 管理画面から人気のある投稿を確認可。
- コメント数、閲覧数(デフォルト)、1 日あたりの平均閲覧数でリストを並び替え可。
- いくつかのテーマが同梱されており、リストのスタイルを変更可能。
- HTMLマークアップのカスタマイズすることで、独自のレイアウトを使用可。
- 高度なキャッシュ機能搭載。
- REST API サポート。
- Disqus のコメント数で人気記事をソート可能。
- ショートコードとテンプレートタグでの表示も可能。
集計データは、投稿記事を評価してくれるプラグイン WP-PostRatings でも利用可。
WP-PostRatings – WordPress.org
WordPress Popular Posts の統計情報データを利用した便利なプラグインも 2 種類紹介しておきます。
記事を作成もしくは更新時点でのバージョン:6.0.2
マルチサイトでの利用:可
Popular Posts RSS feed(拡張機能)
Popular Posts RSS feed は、人気記事の RSS フィードを WordPress サイトに追加できます。
必須要件
WordPress 4.7 以上
PHP 5.3 以上
WordPress Popular Posts 4.1 以上
インストール方法等
最新のリリースをダウンロードして、プラグインの手動インストール手順でインストールできます。
有効後、設定>パーマリンクに移動し、「変更を保存」をクリックします。
<ドメイン名> / feed / popular-posts /にアクセスします。
正常に動作していれば、人気記事フィードが表示されます。
Popular Posts RSS feed for WordPress – GitHub.com
Gutenberg エディターでの動作
Gutenberg エディターに追加される機能は無いので、気にする必要は無いです。
Gutenbergでのショートコードの挿入手順
このプラグインは、ショートコードを使用します。
挿入手順については、下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。
Gutenberg でのショートコードの挿入手順 – WordPress活用術
インストール手順
WordPress Popular Posts をインストールするには 2 種類の方法があります。
下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化する。
WordPress Popular Posts – WordPress.org
もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面からインストールできます。
ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「WordPress Popular Posts」と入力します。
検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
※一番左上に表示されない場合は、上記の画像から探して下さい。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。
プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。
WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術
日本語化
WordPress Popular Posts は、日本語化対応がされているので、有効化するだけで日本語化されます。
日本語化されない場合には、日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。
WordPress と関連プロジェクト(テーマ・プラグイン)用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。
※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。
日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。
WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術
専用テーブル
下記のテーブルを WordPress Popular Posts 専用のテーブルとして作成し利用します。
テーブル作成時に $wpdb->prefix も使用しているので、マルチサイトにも対応。
src/Activation/Activation.php から CREATE TABLE 文を抜粋(記事用に一部修正)。
CREATE TABLE popularposts_data (
postid bigint(20) NOT NULL,
day datetime NOT NULL,
last_viewed datetime NOT NULL,
pageviews bigint(20) DEFAULT 1,
PRIMARY KEY (postid)) ENGINE=InnoDB;
CREATE TABLE popularposts_summary (
ID bigint(20) NOT NULL AUTO_INCREMENT,
postid bigint(20) NOT NULL,
pageviews bigint(20) NOT NULL DEFAULT 1,
view_date date NOT NULL,
view_datetime datetime NOT NULL,
PRIMARY KEY (ID),
KEY postid (postid),
KEY view_date (view_date),
KEY view_datetime (view_datetime)
) ENGINE=InnoDB;
専用メニュー
ダッシュボードの「設定」メニューの中に追加されています。
WordPress Popular Posts の使い方
WordPress Popular Posts を有効化するとデータ収集が開始されます。
デフォルトの設定でも動作します。
必要であれば、専用の設定画面内の「ツール」で設定変更が行なえます。
WordPress Popular Posts の設定
統計情報
指定した期間内の日毎の記事の総閲覧数と表示数の多い記事の確認ができます。
画面左上の歯車のようなアイコンをクリックすると、
投稿タイプ(投稿・固定ページ・カスタム投稿)で絞り込んだりすることができます。
画面中央の「カスタム」リンクをクリックすると、
期間(分・時間・日)を指定することができます。
カレンダーから選択することもできます。
ツール
アイキャッチ画像
- デフォルトのアイキャッチ画像
投稿にサムネイル画像が設定されていない場合に使用します。 - 画像の取得元
サムネイル画像を何処から取得するかを設定できます。 - Lazy load
サムネイル画像を遅延ロードさせるかどうか。 - 画像キャッシュを空にする
ボタンをクリックすると、アイキャッチ画像のキャッシュをクリアできます。
遅延ロード機能は、Intersection Observer API をサポートする全ての Web ブラウザーで使用可。
未対応ブラウザの場合、通常どおりにサムネイル画像を読み込みます。
データ
- 閲覧を記録する対象者
閲覧数をカウントする閲覧者(全員・訪問者のみ・ログインユーザーのみ)を選択します。
初期値:全員 - ログ上限
収集データの保存期間を指定します。無効=上限なし。
初期値:無効 - ウィジェットを AJAX 化
キャッシュプラグインを利用している場合に有効にすると、人気記事はキャッシュ済みのデータに基づいたものになります。
初期値:無効 - データキャッシュ
指定された期間内の人気記事のリストをキャッシュするかどうか。
初期値:キャッシュしない - データサンプリング
データサンプリングを有効化すると、アクセスの一部のみを保存し、そのデータから見られる傾向を元に人気記事リストを作成します。
初期値:無効
ログ上限を「無効」から「データ保存期間」に変更すると保存日数を指定できるようになります。
データキャッシュ「キャッシュしない」から「キャッシュする」に変更すると、
キャッシュの更新間隔(分・時間・日・週・月・年)を指定できるようになります。
その他
- リンクの開き方
リンクの開き方を指定します。
初期値:現在のウィンドウで開く - プラグインのスタイルシートを使う
このプラグインのスタイルシートを使うかどうか。
初期値:有効 - Enable experimental features
実験的な機能を有効にする。
「キャッシュを空にする」:
キャッシュテーブルのデータを削除できます。
「すべてのデータを削除」:
人気記事の集計データを含む全てのテーブルからデータを削除します。
※元に戻すことはできませんので注意しましょう。
ショートコード
下記のショートコードを使用することができます。
[wpp]
パラメーターも用意されています。
テンプレートタグ
下記のテンプレートタグを利用すると任意の箇所に人気記事のリストを表示できます。
wpp_get_mostpopular()
専用ウィジェット
- タイトル
ウィジェットのタイトルを入力します。
初期値:人気の記事 - 最大表示数
人気記事の最大表示数を指定できます。
初期値:10 件 - ソート順
何順(コメント数・総閲覧数・1日の平均閲覧数)で記事を並べるかどうか。
初期値:総閲覧数
- 時間の範囲
閲覧数の集計期間を指定します。
初期値:過去 24 時間 - 選択期間内に公開された投稿のみを表示
選択期間内に公開された投稿のみを表示するかどうか。 - 投稿タイプ
集計対象とする投稿タイプを入力します。
初期値:post - 除外する投稿 ID
集計する対象から除外する投稿を投稿 ID で指定します。カンマで複数指定可。
「時間の範囲」で「カスタム」を指定した場合には、その期間を指定します。
- カテゴリー
カテゴリーで投稿を絞り込みたい。もしくは除外したい場合にカテゴリー ID を指定して使用します。除外したい場合には「-(マイナス)」を付けます。カンマで複数指定可 - タグ
タグで投稿を絞り込みたい。もしくは除外したい場合にタグ ID を指定して使用します。除外したい場合には「-(マイナス)」を付けます。カンマで複数指定可 - 投稿者 ID
投稿者 ID で投稿を絞り込みたい時に指定します。カンマで複数指定可。
- タイトルを短縮
ウィジェットで表示するタイトルの長さを指定したい時にチェックを付けます。 - 抜粋を表示
ウィジェットで抜粋を表示するかどうか。 - アイキャッチ画像を表示
サムネイル画像を表示するかどうか。表示する際には、そのサイズを指定します
「タイトルを短縮」にチェックを付けると、
タイトルの長さの上限を文字数か単語数で指定できます。
「抜粋を表示」にチェックを付けると、
抜粋の長さの上限を文字数か単語数で指定できます。
また、書式とリンクを保持するかどうかを選択できます。
- コメント数を表示
コメント数を表示するかどうか。 - 閲覧数を表示
閲覧数を表示するかどうか。 - 投稿者を表示
投稿者を表示名で表示するかどうか。 - 日付を表示
投稿日付を表示するかどうか。 - タクソノミーを表示
カテゴリーとタグを表示するかどうか。
- カスタム HTML マークアップを使う
カスタム HTML マークアップを使うかどうか。
チェックを付けるとウィジェットで表示する際の HTML と CSS を入力編集ができます。
テーマ
ウィジェットでの人気記事表示の際のスタイルを選択できます。
テンプレートは、下記フォルダに格納されています。
wordpress-popular-posts / assets / themes
選択すると、必要に応じてカスタム HTML マークアップに読み込まれます。
また、設定項目も自動で変更されます。
ウィジェットを設置し保存するとウィジェットで選択可能になります。
テーマなし
Cards
Cards Compact
Cardview
Cardview Compact
Evergreen
Midnight
Sunrise
Sunset
Tiles
Tiny
集計データを利用できるプラグイン
WPP Plus Widget
閲覧中の記事と同じカテゴリーの人気記事をウィジェットで表示できます。
WPP Plus Widget の使い方 – WordPress活用術
LIQUID TREEMAP
(管理者用)人気のカテゴリーとカテゴリー別の人気記事が一目で分かります。
LIQUID TREEMAP の使い方 – WordPress活用術
代替プラグイン
WordPress Popular Posts にほしい機能が無かった場合には、
WordPress Popular Posts 以外にも人気記事を表示できるプラグインを記事にしています。
以下では、WordPress Popular Posts を含めて 12 個を簡単に紹介しています。