Relevanssi:検索語と関連性の高い記事を検索結果に表示できる

2018年11月24日

検索語と関連性の高い記事を検索結果に表示できる WordPress 用プラグインの紹介です。
それは「Relevanssi – A Better Search」です。
そのインストール手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。

Relevanssi – A Better Search

Screenshot of wordpress.org

Relevanssi は、WordPress 標準の検索フォームを強化し、
入力された検索語と関連性の高い記事を検索結果に表示できます。

デフォルトでは、関連度の高い順にソートされますが、
日付順にソートして表示することも可能です。
タイトル、タグ、コメントなどの重み付け(優先度)を調整できます。

検索結果に含めたくない投稿もしくは固定ページを ID で指定することもできます。
検索禁止ワードの設定も可能。

クエリをログに記録し検索したり、
最も人気の高いクエリと最近のクエリを表示することもできます。

※Relevanssi を使用すると、
大量(数百 MB)のデータベーステーブルの領域が必要となります。
ホスティング設定のデータベースの残り容量に限りがある場合には、
Relevanssi を使用すると問題が発生することがあります。
また、投稿が増えていくにつれて必要となるテーブル領域も増加します。

記事を作成もしくは更新時点でのバージョン:v 4.1.1.2
マルチサイトでの利用:可

インストール手順

下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化するか
Relevanssi – WordPress.org

もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面から入手できます。

ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「Relevanssi」と入力します。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
※一番左上に表示されない場合は、上記の画像から探して下さい。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。

プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。

WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術

日本語化

Relevanssi を有効化した際に日本語化されない場合には、
日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。

WordPress と関連プロジェクト(テーマ・プラグイン)用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。

※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。

日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。

WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術

専用テーブル

下記のテーブルを Relevanssi 専用のテーブルとして作成し利用します。
テーブル作成時に $wpdb->prefix も使用しているので、マルチサイトにも対応。

lib/init.php から CREATE TABLE 文を抜粋(記事用に一部修正)。

CREATE TABLE relevanssi (doc bigint(20) NOT NULL DEFAULT '0',
term varchar(50) NOT NULL DEFAULT '0',
term_reverse varchar(50) NOT NULL DEFAULT '0',
content mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
title mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
comment mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
tag mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
link mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
author mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
category mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
excerpt mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
taxonomy mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
customfield mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
mysqlcolumn mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
taxonomy_detail longtext NOT NULL,
customfield_detail longtext NOT NULL,
mysqlcolumn_detail longtext NOT NULL,
type varchar(210) NOT NULL DEFAULT 'post',
item bigint(20) NOT NULL DEFAULT '0',
UNIQUE KEY doctermitem (doc, term, item));
CREATE TABLE relevanssi_log (id bigint(9) NOT NULL AUTO_INCREMENT,
query varchar(200) NOT NULL,
hits mediumint(9) NOT NULL DEFAULT '0',
time timestamp DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP ON UPDATE CURRENT_TIMESTAMP,
user_id bigint(20) NOT NULL DEFAULT '0',
ip varchar(40) NOT NULL DEFAULT '',
UNIQUE KEY id (id));

専用メニュー

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

ダッシュボードの「設定」メニューの中に追加されています。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

上記の画像で表示されているエリアにもメニューが追加されます。

使い方

Overview

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

上記のようなメッセージが表示されていると検索用のインデックスが未作成の状態です。
必要な設定を行ってから、インデックスの作成を行います。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

最初の手順やプライバシーと GDPR に関することや プレミアム版についての事などが記載されています。

Indexing

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

「Save the options」設定の保存ができます。
「Build the index」既存のインデックスを削除しインデックスの再構築を行えます。
「Index unindexed posts」インデックス化されていない投稿のみをインデックス化します。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

インデックスに含めたい投稿タイプとタクソノミーを選択します。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Comments
    コメントをインデックスに含めるかどうかを選択します。インデックスに含める場合にはトラックバック&ピングバックも含めるかどうかを選べます。
  • Custom fields
    カスタムフィールドのインデックス化に関する設定ができます。
  • Author display names
    投稿者の表示名も検索対象に含めるかどうか。
  • Excerpts
    抜粋を検索対象に含めるかどうか。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Expand shortcodes
    インデックス作成時にショートコードを展開するかどうか。

Attachments

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

Premium 版のみの機能です。

Searching

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Default operator
    検索時のデフォルトの演算子(AND もしくは OR)を選択します。
  • Default order
    デフォルトの並び順を選択します。
  • Keyword matching
    検索キーワードの扱いについての設定ができます。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Weights
    各項目の重み付け(優先度)を行います。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Boost exact matches
    チェックを付けると検索クエリがタイトルまたはコンテンツに表示される箇所と一致すると重み付けを上積みすることができます。
  • Admin search
    管理者権限での検索にも関連性検索を行えるようにするかどうか。
  • Respect exclude_from_search
    チェックを付けると「exclude_from_search」が true に設定されているカスタム投稿の投稿を表示しなくなります。
  • Throttle searches
    チェックを付けると、検索結果を 1 条件につき最大 500 件までに制限できます。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Category restriction
    検索結果に含める投稿のカテゴリーを選択します。
  • Category exclusion
    検索結果から除外するカテゴリーを選択します。
  • Post exclusion
    検索結果から除外したい投稿もしくは固定ページがある場合には、カンマ区切りで投稿 ID または固定ページ ID 入力します。

Logging

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Enable logs
    チェックを付けると訪問者が検索した検索クエリーを記録します。ダッシュボードの「User searchs」で確認と検索ができるようになります。
  • Log user IP
    チェックを付けると訪問者の IP アドレスも記録されます。チェックを付ける場合には GDPR に注意が必要です。
  • Exclude users
    ログから除外するメンバーを ID もしくはログイン名で指定することができます。複数ユーザーを除外するにはカンマで区切ります。
  • Trim logs
    保存するログの日数を指定します。無制限の場合には 0 を設定します。
  • Export logs
    ボタンをクリックするとログを CSV ファイルとしてエクスポートできます。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Custom search result snippets
    検索結果用のカスタムスニペットを作成するかどうか。
  • Length of the snippet
    スペニットの長さを文字数か単語数で指定します。
  • Allowable tags in excerpts
    抜粋で許可したいタグを入力します。
  • Use custom fields for excerpts
    抜粋にカスタムフィールドを使用するかどうか。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Highlight type
    ハイライトタイプを選択します。正常に動作させるには上述のカスタムスペニットを有効にする必要があります。
  • Highlight in titles
    タイトル内の検索語句を強調表示するかどうか。
  • Highlight in documents
    検索結果から投稿を開くと強調表示するかどうか。
  • Highlight in comments
    コメント内の検索語句を強調表示するかどうか。
  • Highlighting problems with non-ASCII alphabet?
    非 ASCII 文字を使用する場合にはチェックを外します。

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

  • Breakdown of search hits in excerpts
    抜粋の検索ヒットの内訳を表示するかどうか。正常に動作させるには上述のカスタムスペニットを有効にする必要があります。
  • The breakdown format
    検索ヒットの内訳を表示する際の表示フォーマットを設定できます。

Synonyms

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

訪問者が検索時に頻繁に間違える単語がある場合に類義語として登録することができます。

  • Synonyms
    key = value の形式で入力します。OR 検索として機能します。

Stopwords

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

ストップワードに関する設定ができます。

  • Stopword(s) to add
    複数個あるばあいには、単語をカンマで区切ります。
  • Current stopwords
    現在登録されているストップワードのリストと全削除ができます。
  • Exportable list of stopwords
    エクスポート可能なストップワードの一覧が表示されています。

Admin search

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

Relevanssi 検索を実行できます。全ての投稿タイプが検索対象となります。

  • Search terms
    検索語を入力します。
  • Posts per page
    1 ページに表示する投稿数を指定します。
  • Search parameters
    検索ページの結果の URL に表示されるクエリパラメータの書式設定を行えます。

User Searchs

WordPressプラグイン「Relevanssi」のスクリーンショット

ログ保存を有効にしている場合に使用できます。

URL

Relevanssi – WordPress.org

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Posted by 管理人