「FFmpeg 5.0」がついに公開

ムービーや音声を扱うアプリで広く利用されているオープソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」のバージョン5.0が公開されました。

中略

VLC media playerの開発元・ VideoLANの代表を務めるJean-Baptiste Kempf氏によると、これまで非推奨だったAPIの多くがFFmpeg 5.0で廃止されたとのこと。Kempf氏が挙げたFFmpeg 5.0における主なAPI変更点は以下の通り。

・avcodecにおいてムービーとオーディオがシングルAPI化
・avcodecでエンコードとデコードを分離
・avcodecとavformatを分離
・エンコーダーがユーザーが管理するのバッファーにデータを出力可能とする新たなコールバック
・swscaleにAVFrameベースのAPIを追加
・新たなビットストリームフィルタリングAPIを追加
・コーデック・フォーマットの登録APIが削除。全てのフォーマットが常に登録状態に
・多くのAPIで「int」を「size_t」に置き換えて安全性を確保
・libavresampleの削除

また、Kempf氏は「このFFmpeg 5.0のリリースは重要です。このリリースがFFmpegの新しいリリーススケジュールを開始することを期待しているからです」と述べ、今後は1年ごとにメジャーアップデートを公開し、2年に1回長期サポート版を公開する予定であるとしています。

「FFmpeg 5.0」がついに公開、リリースサイクルの変更もアナウンスされる – GIGAZINE