AMDの「Ryzen 7 7840HS」と「Ryzen 9 7940HS」どちらを選ぶ方が良いか

2024年1月12日

今日は、AMD の「Ryzen 7 7840HS」と「Ryzen 9 7940HS」。
どちらを選ぶ方が良いかをベンチマークなどから考えてみたいと思います。

Ryzen 7 7840HS と Ryzen 9 7940HS。
どちらも 2023 年 1Q にリリースされた Phoenix (Zen 4)アーキテクチャを採用した CPU。
どちらもモバイル用です。
まずは基本性能を見てましょう。
詳しいデータの対比は、AMD Ryzen 7 7840HS vs AMD Ryzen 9 7940HS – cpu-monkey.com

コア数とスレッド数が同じですね。
Ryzen 9 7940HS の方がベースクロックとターボクロックが少し強いことが分かりますね。
次に内蔵 GPU を確認してみましょう。

こちらも Ryzen 9 7940HS の方が僅かに強いのが分かります。

上述のリンク先で確認してほしいのですが、L2 キャッシュ・L3 キャッシュ は同じ数値です。
TDP も同じ 54 W です。
最後にいよいよ CPU と GPU のベンチマークを比較してみましょう。

Geekbench 6 は、実際にデバイスが利用されるシナリオを考慮してテストを改善されました。
より実際の使用に沿ったものになったそうです。
なので、Ver 5 とはスコアを比較することはできません。
Intel VS AMD とは違って、同じ AMD でかつ同世代なので
純粋な性能比較となりますね。

Ryzen 7 7840HS は、Ryzen 7 7840HS よりも 3 % 程度しかスコアが低く有りません。
当然といえば当然。同じコア数とスレッドで、クロック数もベースとブーストで僅かの差。
それで大差が付くわけもないですよね。

GPU についても、4 % 程度弱いだけです。
正直誤差の範囲内だと思います。
以上を踏まえて、製品価格差がどのぐらいあるか調べてみましょう。

bee-link 製 GTR7 シリーズで比較してみます。
GTR7 7840HS:$789
GTR7 PRO 7940HS:$869
80 ドル程度の価格差がありますね。

日本円で計算すると 1 ドル 150 円として計算してみると
12,000 円ぐらいの価格差となります。

定価で比べると
GTR7 7840HS:118,350
GTR7 PRO 7940HS:130,350
ほぼ性能差がないにも関わらず 12,000 円の差は高くないですかね。
どちらもメモリー 32 GB + SSD 1 TB なので大抵の場合には十分でしょう。

7840HS の方を購入したので、参考までに。
Beelink ミニ PC SER7シリーズ AMD Ryzen 7 7840HS 購入レビュー

Amazon.co.jp で Beelink GTR7 モデルが登場してきました。
¥139,800 円税込
クーポン:¥10,000 円OFF
実質:129,800 円
AMD Ryzen 7 7940HS モデル – Amazon

¥128,800 円税込
クーポン:¥10,000 円OFF
実質:118,800 円
AMD Ryzen 7 7840HS モデル – Amazon(Beelink 直営店)

同一モデルが追加されたんですが、
新型でいきなりクーポン適用とは言え 10 万円を切るって。

¥102,800 円税込
クーポン:¥11,000 円OFF
実質:93,800 円
AMD Ryzen 7 7840HS モデル – Amazon(Beelink-JP)

なんか似たような店から同型が出品されてますね。
クーポン適用で微妙な差が付いてくると思います。
既存のモデルもそんな感じなので。

¥102,800 円税込
クーポン:¥20,560 円OFF
実質:82,240 円
AMD Ryzen 7 7840HS モデル – Amazon(Beelink 直営店)

¥102,800 円税込
クーポン:¥10,000 円OFF
実質:92,800 円
AMD Ryzen 7 7840HS モデル – Amazon(Beelink 公式ストア)

公式ストアと直営店の何が違うのだろうか・・・。

デスクトップ用 CPU/APU レシピを組んでみましたが
AM4 版:¥97,351 円
AM5 版:¥137,133 円
メモリーと SSD がマシマシレシピなので
同じ容量にしたら、もーすこし安くできますが
ここのミニ PC のお買い得さが分かると思います。

ミニPCの自作レシピをAM4/AM5で考えた

この手のミニ PC の弱点というとグラボが搭載不可能ということ。
ノートパソコンには外付けグラボがありますが
やっぱり PC 内蔵モデルと比べると高価。
と思っていたら、超小型の GPU ボックス「GPD G1」が日本国内でも購入できるみたいです。
現在、公式サイトや Amazon などで予約受付中。

GPD G1 は、GPU に ビデオメモリ に GDDR6 8GB を搭載した Radeon RX 7600M XT を採用。
外付けの GPU としての機能だけでなくて
HDMI 出力端子 × 1 、DP × 2、USB Type-A × 3 を備えていて、
SD 4.0 対応のカードリーダーも搭載しています。

デバイスに USB4 か Thunderbolt 3/4 があれば使用可能なので、
上記のミニ PC であれば、USB 4 端子を搭載しているので使用できると思われます。

GPD G1 – 天空公式サイト
GPD G1 – Amazon