Core i3-N-300 と Core i3-N-305 のどちらを買うかを考えてみる

2024年1月11日

Core i3-N-300 と Core i3-N-305 のどちらを買うかを考えてみる

待望の新しい低価格帯の Intel 製 CPU がリリースされ、
採用された新製品もポツポツ出てきたので、
Core i3-N-300 と Core i3-N-305 のどちらを買うかを考えてみます。

N200, N100, N95 もありますが、あんまり食指が出ません。

Core i3-N-300

Eコア:8 基 8 スレッド(最大 3.8G Hz)
GPUコアのEU:32 基
L3キャッシュ:6 MB
対応メモリ規格(定格):LPDDR5-4800/DDR5-4800/DDR4-3200
MTP:7 W
希望カスタマー価格:$309.00

インテル Core i3-N300 プロセッサー – Intel

Core i3-N-305

Eコア:8 基 8 スレッド(最大 3.8G Hz)
GPUコアのEU:32 基
L3キャッシュ:6 MB
対応メモリ規格(定格):LPDDR5-4800/DDR5-4800/DDR4-3200
MTP:15 W
希望カスタマー価格:$309.00

インテル Core i3-N305 プロセッサー – Intel

価格が同じと言う事は、同じ個体で選別してるのかな?
MTP が違うだけのように見えますが、後で少し掘り下げてみます。

13 世代 i5-13500 の希望カスタマー価格:$232.00 – $242.00
13 世代 i7-13700 の希望カスタマー価格:$384.00 – $394.00

大体、中間ぐらいの価格設定みたいですね。
ちなみに Intel Processor N200 は、$193.00

グラフィックの基本性能を比べてみます。

グラフィックス最大動的周波数:1.25 GHz
グラフィックス出力:eDP 1.4b, DP 1.4, HDMI 2.1, MIPI-DSI 1.3
実行ユニット:32

グラフィックス最大動的周波数:1.25 GHz
グラフィックス出力:eDP 1.4b, DP 1.4, HDMI 2.1, MIPI-DSI 1.3
実行ユニット:32

同じですね。

で、何が違うのだろうと思って比較サイトで詳しく比較してみました。
intel core i3 N300 vs intel core i3 N305- cpu-compare.com

CPU の性能に少し違いが有るみたいです。

ベースクロックは、同じ 1.80 Ghz なんですが
ブーストが掛かった時にさがある
1 コアでの最大ターボブーストは
3.40 GHz と 3.80 GHz で 0.4 GHz 差がついていますね。

8 コア全てにブーストが掛かっても差がついてますね。

2.80 GHz と 3.20 Ghz。

以前の Intel 製 CPU だとブーストが掛かっても
8 秒という時間制限がありましたが、確か 12 世代から 8 秒ルールが無くなった。
必要がなくなるまでブーストが掛かるようになりました。

簡単に言うと、8 秒間しか超サイヤ人になれなかった悟空が
時間無制限で超サイヤ人になれるみたいな感じです。
なので、0.4 GHz の差しかなくても地味に効いてきます。

Core i3-N-300 と Core i3-N-305 のどちらを買うか。
結論としては、個人的には Core i3-N-305 搭載モデルが良い気がします。

ミニPC買う前にサクラチェッカーでチェックするくせを

商品名を挙げるのは止めておきますが、
サクラチェッカーで調べるとサクラ度が高い製品が出てきているので注意しましょう。

サクラチェッカー

N5000シリーズは、もーオワコン

Core i3-N-xxx シリーズの前世代というと N5000/N6000 が該当しますが
もーオワコン。

Intel Processor N100 搭載のモデルですら
Celeron N5100 を遥かにベンチマークで圧倒しています。

3万円台でこんなに高性能!Alder Lake-N搭載ミニPC「Beelink EQ12」 – PC Watch

追記事項

なんか見てくれる人が増えてるので、少しだけ追記。
Core i3-13100 と Pentium Gold 8500 とのシングル・マルチの性能も載せておきます。

Geekbench 5
Intel Core i3-N305
$309.00
15 W
1,031
4,421

Intel Core i3-13100
$134.00 – $144.00
60 W – 89 W
1524
5775

Intel Pentium Gold 8500
9 W – 29 W
1,527
3,417

Gold 8500 には、P コア 1 基積んでるんですよね。

狙い目機種

Beelink EQ12 Pro i3-N305

CPU
インテル Core i3-N305

メモリー
DDR5 4800 MHz 16 GB

M.2 PCIe x1 SSD
2.5 Gbps x2
Wi-Fi 6

購入しました。ベンチマークなどは以下の記事をどうぞ。
Beelink ミニPC EQ12 PRO N305 購入レビュー

で、希望小売価格 349 ドル
47,115 円。1$=135 円で計算。
52,350 円。1$=150 円で計算。

詳しいスペックについては、公式にて参照してください。
EQ12 Pro i3-N305 – bee-link.com

Amazon.co.jp で取扱開始されました。
価格は税込で 56,800 円。9000 円 OFF クーポンの適用がされるみたいです。
実質 47,800 円。

Beelink EQ12 Pro i3-N305(グレー) – Amazon

MINISFORUM Venus シリーズのミニ PC よりも数千円高いですが、
Wi-Fi 6 & Bluetooth 5.2 採用なので、個人的にはこちらを推します。
メーカーに問い合わせしてみましたが、

PCIe スロットは 3.0 × 4 まで対応のスロットみたいです。最大 2 TB までサポート。
購入後、SSD は交換可能。

色違いのもあります。
Beelink EQ12 Pro i3-N305(ネイビー) – Amazon

よくをいえば、1 TB モデルがほしいのですけどね。

MINISFORUM Venus ミニPC

MINISFORUM の Venus シリーズから
i3-N305 搭載のミニ PC が Amazon に登場しました。
発売予定日は 2023 年 6 月 5 日。
気になる価格は 51,980 円(税込)

OS:Windows 11 Pro
CPU;Core i3-N305
メモリー:LPDDR5 16GB
記憶容量:SSD 256 GB

WiFi 5 & Bluetooth 4.2を採用。
デュアル 1,000 Mbps LAN ポート付き。

4K トリプルディスプレイ出力可能:
HDMI (4K@60Hz) × 2、 USB-C(4K@60Hz) × 1 出力端子を搭載。
追記している段階では。9,876 円 OFFクーポンが適用可能。

MINISFORUM Venus ミニPC

モニターもほしいなら

ミニ PC は、ミニだから存在価値があると思ってるのですが、
人によっては、モニターもほしいなんてこもありますかね。
そーいうひとには、現時点だと Acer のノートパソコン。
Acer Aspire 3 A315-510P-H38U 15.6インチ フルHD IPS パネル

値下げされていて、55,802 円ほどだけど、メモリーが少ないのが微妙ですが。

マニアックな人にはMini-ITXマザーボード

自分好みが良いと言う人は、Core i3-N305 搭載のマザーボードを買うという選択肢もあります。
これは、色々と割高になりそうですが、OS を Linux 系するならありかもね。

Alder Lake-Nオンボードの省電力Mini-ITXマザーボード「ALN-10」取り扱い開始

ASRock から Intel N100 搭載ファンレス Mini-ITX マザー「N100DC-ITX」が日本でも発売。
税込 22,980 円(6月30日発売)
ACアダプタ駆動のIntel N100搭載ファンレスMini-ITXマザー「N100DC-ITX」がASRockから

ASRock のは、Amazon などで取り扱い開始してますね。
ASRock「N100DC-ITX」- Amazon

梅を買うより松や竹が良いよねって方は

Core i3-N-305 搭載のミニ PC も良いけども
セカンド・サードとして使うには良いのでしょうけど。
もーすこし色々とやりたい場合には非力だし、
そもそもメモリーが少ないので、SSD にスワップも発生してしまう。
上を見ると価格も上がってしまいますが
方法がないわけでもない。
もーすこし良い性能のミニ PC が特選セールになってる時に買う。
ということで、
サクラチェッカーでサクラではないと判断された中から
オススメのミニ PC を数台御紹介します。
早速、いきなり松からいきます。
値段も特上だけでコスパ良さげなのも見つけました。

ミニPC特上Intel編

Beelink SEi12 Pro
2023 年 7 月 7 日時点ですが
108,000 円(税込)なんですが、30,000 円引きクーポンが配布されていて、
今買うと 78,000 円(税込)。

良い点をあげていきます。

  • Windows 11 Pro
  • 第12世代インテルi7-1260P 採用。上位の i7-1280P とは大差を感じにくいでしょう。
  • メモリーが DDR5 のデュアルチャンネルで 32GB。
  • WiFi 6 採用
  • Bluetooth は、5.3 ではないものの 5.2 採用。
  • 4K@60Hz 表示可能な HDMI 端子 × 2
  • Thunderbolt 兼用の Type-C 端子 × 1
  • USB 3.0 × 4
  • サクラチェッカーでのスコアが 3.89 から 4.11 に改善(5/29現在)

原価を計算してみますが、i7-1260P が 480 ドル(150 円で計算すると 72,000 円)
DDR 5 のメモリーが 12,000 円。Win11 Pro が DSP で24,000 円ぐらい。
ここまでで合計 107,554 円。
クーポン適用で購入すると 78,000 円。
CPU については、あくまでも希望小売価格なので、
メーカーだと大量購入によるディスカウントもあるでしょうから。
実際には、原価はもーすこし低いでしょうけど。

AMD の対抗となると Ryzen 7 7735HS が検討対象になるのでしょうけど、
なぜか、この CPU 搭載のモデルがどこもサクラ度が 80 – 99 % と評価されるので、
現時点では対抗馬もない状態。

Beelink SEi12 Pro – Amazon

AMD Ryzen 7 7735HS vs Intel Core i7 1260P ベンチマーク対決

ミニPC特上AMD編

Amazon.co.jp で Beelink GTR7 モデルが登場してきました。
¥139,800 円税込
クーポン:¥10,000 円OFF
実質:129,800 円
AMD Ryzen 7 7940HS モデル – Amazon

¥128,800 円税込
クーポン:¥10,000 円OFF
実質:118,800 円
AMD Ryzen 7 7840HS モデル – Amazon(Beelink 直営店)

同一モデルが追加されたんですが、
新型でいきなりクーポン適用とは言え 10 万円を切るって。

¥104,800 円税込
クーポン:¥11,000 円OFF
実質:93,800 円
AMD Ryzen 7 7840HS モデル – Amazon(Beelink-JP)

なんか似たような店から同型が出品されてますね。
クーポン適用で微妙な差が付いてくると思います。
既存のモデルもそんな感じなので。

¥102,800 円税込
クーポン:¥10,000 円OFF
実質:92,800 円
AMD Ryzen 7 7840HS モデル – Amazon(Beelink 直営店)

¥102,800 円税込
クーポン:¥10,000 円OFF
実質:92,800 円
AMD Ryzen 7 7840HS モデル – Amazon(Beelink 公式ストア)

Ryzen 7040シリーズの高性能モデル「Ryzen 7 7840HS」を搭載したモデルが
Beelink から発表されました。モデル名は「GTR7 7840HS」
Ryzen 7 7840HS は、8 コア 16 スレッド。
Zen 4 世代の CPU コアと RDNA 3 世代に進化した「AMD Radeon 780M」を GPU コアとして搭載。
型番の最後の「HS」は、高性能モバイルゲーミングノート PC 向けを意味します。
ベンチマークなどは、以下の記事を参考にどーぞ。
驚異的な性能と静音性を両立!最新のRyzen 7 7840HSを搭載するミニPC「GTR7 7840HS」 – PC Watch

直販価格:789ドル(1 ドル 150 円とすると 118,350 円ぐらい)
今までのモデルは、16 GB + 500 GB の組み合わせが多かったですが、
このモデルは 32 GB + 1 TB がデフォルト構成。
他にも 2.5 Gigabit Ethernet × 2、
DisplayPort 1.4 × 1、HDMI 2.1 × 1 などを備えています。

GTR7 7840HS – bee-link.com

ミニPC松編

たぶん、底値なんじゃないかと思われるものを紹介。

Beelink SER6 Pro AMD Ryzen7 7735HS。
DDR5 32GB/NVME SSD 1TB
WiFi6/Bluetooth 5.2/
HDMI + DisplayPort + USB 4

税込 で¥74,800 円。
Beelink SER6 Pro AMD Ryzen7 7735HS – Amazon

ミニPC竹編

税込 で¥56,780 円。
Beelink AMD Ryzen7 5800H Pro – Amazon
ざっと仕様をご紹介。
CPU:AMD Ryzen7 5800H
8 コア 16 スレッドの CPU
メモリーは、DDR4 だけど 32 GB 搭載。
SSD の容量が 1 TB SSD
無線機能も WiFi 6 + Bluetooth 5.2。
Type-C の端子も 1 基あります。

ミニPC梅編

Beelink Mini S12 Pro モデルに SSD が 1TB のモデルが登場していました。
N100 で良いなら買うのも良いかも。
500 GB だと容量どー考えても足りないし。

Beelink Mini S12 Pro SSD 1TB – Amazon

番外編(ベアボーンPC)

ミニ PC で良いのがないか。週一で探しているのだけど。
メモリーが足りない!SSD が 500 GB しかない。
ミニ PC は、サクラが多すぎて中々良いのがない。
もーすこし高くても良いから安心して買いたい。
そんな人には、ベアボーン PC を買うと言う選択肢もあります。

ASUS PN53-B-S7069MD – Amazon
ASUS PN53-B-S5068MD – Amazon

AMD Ryzen 7 もしくは 5 の 7000H シリーズプロセッサー搭載。
4K 解像度で最大 4 つのディスプレイをサポート。
USB 4 Type-C(2ポート)を含む USB ポートを 7 基、オンボードデュアル HDMI ポートを搭載。
背面のUSB Type-C ポートは、DisplayPort 1.4 および USB Power Delivery に対応。
2.5GbE LAN搭載。
最大で M.2 PCIe Gen4x4 SSD × 2 と HDD ×1まで搭載可能なマルチストレージ設計。

ベアボーン PC は、CPU + マザーボード + 筐体のセット売りみたいな感じです。
OS + メモリー + ストレージ(最近のモデルは m.2 SSD 対応)が別途必要です。
上記の下位モデルで 63,636 円(税込)と
ミニ PC と比べると大分割高ですが、その分自由度は高いですよね。

備考

IntelがミニPC「NUC(Next Unit of Compute)」事業へ直接投資することを停止したことが明らかとなった。海外メディア(ServeTheHome)で先んじて報じられ、弊誌でIntelの広報に確認したところ、事実であることが判明した。

Intel純正ミニPC「NUC」事業が終焉へ – PC Watch

米Intelは7月18日(現地時間)、PC大手の台湾ASUSと、超小型PCシリーズ「Intel NUC」の製造・販売・サポートなどで契約を結んだと発表した。ASUSは、新事業部門「ASUS NUC BU」を設立し、IntelからNUCに関するライセンスを取得。現行品に加え、ASUS側でNUC製品の新商品開発が可能になるという。

インテルの超小型PC「NUC」、ASUSに事業譲渡へ – ITmedia NEWS

Beelink製ミニPC関する情報(2023年7月18日追記)

Beelink が 17日「GTR6」「GTR7」「GTR7 Pro」向けに改良版の新型底面カバーを無償で提供開始。
指定のサポートメールアドレスに住所、電話番号、ミニPCのバーコードを記載して送ると、
本体カラーにあわせて改良版底面カバーが送付されるそうです。
納期については 2023 年 12 月までを予定。

Beelink、ミニPC「GTR」シリーズの改良版底面カバーを無料提供 – PC Watch