eワラント – 追加証拠金不要で小額からできるレバレッジ投資法

レバレッジ投資と言って思いつくものに
株式の信用取引、先物・オプション、FX、CFD、原油等の商品先物取引などが
あるかと思います。

レバレッジ効果により、少ない資金(証拠金)で取引できるのがメリットでもあります。
ただ、大きな利益が出る反面、
リスク管理ができていないと大きな損失を被る事も多々あります。

損失が証拠金の範囲で収まれば問題はないのですが
極稀にリスク管理をしていても大きな損失を被ることもあります。
記憶に新しいところでは、スイス中央銀行の突然の上限撤廃による暴騰・暴落で
大きな損失が発生した等のニュースがありましたよね。

証拠金以上の損失が発生した場合に、新たに証拠金を入金して補填する必要が出てきます。
それが追加証拠金(追証)の制度です。
リスク管理を万全にしていれば、ほぼ問題はないのですが
上記のケースは稀ですが、ゼロではありません。

去年から流行っているビットコインなどの仮想通貨を売買する投機術もありますが、
「eワラント」と言う投資商品もあります。

eワラントとは

株価指数、国内株式、外国株式、原油などのコモディティ、為替などに
間接的にしかもレバレッジ投資する金融商品になります。

利益を得るには、
eワラントを安く買って、高く売ることによって実現できます。
また、満期日に一定の条件を満たせば満期受取金を受け取ることができます。

eワラントのメリット

・少額から投資できる

eワラントは 1,000 ワラント単位で取引できます。
例)5 円の eワラントを 1,000 ワラントで購入すると必要な金額は 5,000 円で済みます。
価格が 1 円上昇して、6 円の時に売却すると 1,000 円の利益となり、
逆に価格が 1 円下落して、4 円の時に売却すると -1,000 円の損失となります。

取引手数料は無いですが、eワラントの買値と売値に差があります。
その差が手数料代わりになっています。

・レバレッジ効果あり

eワラントの値動きは、レバレッジ効果により
参考にしている資産の値動きの○倍に連動します。
一般に株式の 3 ~ 10 倍、為替レートの 10 ~ 50 倍程度もあるそうです。

・取引時間が長い

eワラントは、東京証券取引所営業日の 9:00~23:50 まで取引できます。
FX などよりも短いですが、帰宅してからでも十分に取引できますよね。

・相場が上昇しても、下落しても利益を得られる

eワラントが参考にしている資産の価格(株価や為替相場などの価格)が上昇すると
価格が上昇するタイプのコール型eワラントと
逆に下落すると価格が上昇するタイプのプット型eワラントの2種類あります。
なので、プット型で取引すれば、相場下落時でも利益を得られる可能性があります。

・参考価格に指定されている商品の種類が多い

eワラントが参考にしている資産の種類は、
他の金融商品サービスと比べて種類が豊富です。

※種類は豊富ですが、個々の銘柄数は少ないです。

日経平均やNYダウなどの株価指数
個別株式
為替(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルなどなど)
商品(金、原油、コーン、プラチナ、銅、パラジウム、アルミ)

CFDは、似たような感じですが
取扱業者によって取り扱い数も違いますし、そもそも追証制度がありますよね。

・損失額が限定される

個人的には、これが「eワラント」の最大のメリットかと思います。
eワラントは、レバレッジ投資ですが証拠金は必要ありませんし、
損失拡大時の追加証拠金(追証)の制度もありません。

eワラントの最大損失額は、購入した投資資金までに限定されます。

例えば 100 万円口座にあったとして、
10 万円分のドル円コール(円安に動くと利益が出る)型 e ワラントを購入したとします。
仮にドル円が 1 ドル= 100 円から 1 ドル= 50 円に跳ねたとしても
eワラントの場合は、失う金額は購入に使った資金だけなので
口座には 100 – 10= 90 万円残ります。

これが、FXだとすると・・・恐ろしい金額を追証として支払うことになります。
そんな急激に 50 円も跳ねるわけないじゃんと思ってる方もいるかと思いますが
このあいだのスイス円は、そんな感じです。

以上が、私が思う「eワラント」のメリットです。
ただ、eワラントにも当然ながらにデメリットもあります。

次からは、デメリットをあげていきたいと思います。

eワラントのデメリット

・レバレッジ効果あり

メリットのところでも書きましたが
レバレッジ効果はメリットでもあり、デメリットでもあります。
大きな利益を得る機会もあれば、逆に損失限定とはいえ大きな損失を被ることもあります。

・取扱業者が少ない

現在、eワラントを取り扱っている業者は、3 社になります。

SBI証券

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETdiR001Control&_PageID=WPLETcwR001Mlst10&_DataStoreID=DSWPLETdiR001Control&_ActionID=DefaultAID&getFlg=on

楽天証券

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/variety/covered_warrant/

エボリューションジャパン証券

http://www.evofinancialgroup.com/ejs/ewarrant/

・商品の種類は豊富だけど、銘柄数は少ない。

eワラントは、以下の商品を扱っていますが
個々の専門サービスよりも銘柄数(特に個別銘柄)で比べるとかなり少ないです。
なので、売買したい銘柄などが無い場合もあります。

日経平均やNYダウなどの株価指数
個別株式
為替(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルなどなど)
商品(金、原油、コーン、プラチナ、銅、パラジウム、アルミ)

・中長期での投資ができない

eワラントの価格は、基本的に時間の経過により価値が目減りしていきます。
しかも、権利行使日が設定されていて、
権利行使日に参考にしている銘柄の価格が権利行使価格を下回っていると
その eワラントの価値はゼロになります。

・配当金やスワップ金利が付かない

eワラントは、参考にしている銘柄に間接的に投資している金融商品です。
そのため、例えば保有している eワラントが参考にしている個別銘柄が決算日を迎えて
配当金が支払われたとしても、貰える権利はありません。

当然、同じ理由から株主優待も関係ありません。
あくまて、eワラントは、値動きでリターンを得る金融商品です。

以上が、私が思う「eワラント」のデメリットです。

如何でしたか?少しは「eワラント」に興味が持てたでしょうか?
もっと詳しい内容が知りたい場合には、eワラント証券の下記ページを御覧ください。

http://www.ewarrant.co.jp/about/

また、eワラント証券では、デモトレードも用意されています。
http://www.ewarrant.co.jp/tools/demotrade/

くわえて、週刊でメールマガジン(購読無料)も配信されています。
新商品や新サービスの情報、各種ランキング、eワラント開発者のコラムも載っています。

https://www.ewarrant.co.jp/mailmag/

銘柄選びの手順 – eワラント証券

参考書籍

【Amazon】eワラント関連書籍一覧

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Posted by 管理人