MicrosoftがCCleanerを「潜在的に不要なアプリ」に分類している

CCleanerはハードディスク内の不要な一時ファイルやプログラム、蓄積された履歴などを効率的に削除するPCクリーニングおよび最適化ツールです。日本語を含む30カ国語以上に対応し、累計25億回以上もダウンロードされるほどの人気を誇っていますが、2017年に開発企業のPiriformがAvast Softwareに買収されて以降、CCleanerはいくつかの問題を引き起こしてきました。

2017年9月にはCCleanerの正規ファイルが、マルウェア入りの実行ファイルが混入した状態で正規のダウンロードサーバーから配布されていたことが判明。このマルウェア混入問題は、Intelやソニー、Microsoftなどの大企業を狙ったターゲット型攻撃が目的だったと報じられています。

2020年7月29日、Microsoftは公式のMicrosoft Security Intelligence上で、無料版のCCleanerを「Potentially Unwanted Application:潜在的に不要なアプリ(PUA)」に分類することを発表しました。Microsoftは長年にわたってサードパーティのレジストリクリーナーを非難してきましたが、今回CCleanerをPUAとして分類したのは、無料版CCleanerの配布時に他のアプリケーションをバンドルしていたからだとのこと。

Microsoftは、CCleanerの無料版および14日間の試用版インストーラーに、CCleanerの動作に直接関係ないアプリケーションがバンドルされていると指摘。「バンドルされたアプリケーション自体は合法ですが、特に他のプロバイダーの製品をバンドルすると、予期しないソフトウェアアクティビティが発生してユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼす可能性があります」と述べ、この問題からユーザーを保護するためにCCleanerをPUAに分類したと説明しています。

Microsoftが人気のPC最適化ツールであるCCleanerを「潜在的に不要なアプリ」に分類している – GIGAZINE