Loco Translate:テーマとプラグインの翻訳ができる
以前、海外製のテーマとプラグインを翻訳できる WordPress プラグイン「My WP Translate」を紹介しました。
このプラグインも管理画面から翻訳できるので便利です。
でも、少し不便な点があります。
pot ファイルが用意されていないテーマやプラグインは、翻訳できませんし、
po ファイルは作成してくれますが、mo ファイルは作成してくれません。
なので、似たようなプラグインが無いかと調べてみるとありました。
それは「Loco Translate」です。
そのインストール手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。
Loco Translate
Loco Translate は、「Poedit」を使わなくても、
WordPress の管理画面からテーマとプラグインを翻訳することができます。
編集中のファイルを保存すると、po ファイルと mo ファイル を自動で生成してくれます。
生成された po ファイルと mo ファイルは手動でダウンロードすることができます。
翻訳する際に必要となる pot ファイルが存在しない場合には、
Loco Translate が対象となる PHP ファイルを自動でスキャニングにして、
翻訳対象となる文字列を抽出して、pot ファイルを自動生成してくれます。
また、未翻訳となっている文字列の数と翻訳済みの文字列の数も確認できます。
記事を作成もしくは更新時点でのバージョン:v 2.1.3
マルチサイトでの利用:可
アドオン
Yandex Translate API を使用して、プラグインまたはテーマの言語(po)ファイルを自動翻訳できる「Loco Translate」用アドオンもあります。
Loco Automatic Translate Addon の使い方 – WordPress 活用術
インストール手順
下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化するか
Loco Translate – WordPress.org
もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面から入手できます。
ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「Loco Translate」と入力します。
検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。
プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。
WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術
日本語化
Loco Translate を有効化した際に日本語化されない場合には、
日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。
WordPress と関連プロジェクト(テーマ・プラグイン)用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。
※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。
日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。
WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術
使い方
ダッシュボードの「設定」メニューの下に「Loco Translate」が追加されています。
HOME
最近、保存などをして更新された翻訳されたファイルの一覧が表示されて、
アクティブになっているテーマと有効化されているプラグインも一覧で確認できます。
Themes
サブメニュー「Theme」を選択すると
インストールされているテーマが一覧で表示される画面が表示されます。
翻訳したいテーマのテーマ名をクリックします。
※今回は、テーマ「Path」を選びました。
また、ja.po ファイルを新規作成することを前提としています。
Overview
「New language」リンクをクリックします。
※「Editor」項目まで読み進めてください。
Setup
Advanced
Editor
赤丸で囲んだ「▽」をクリックして、「Japanese」を選択します。
選択すると、画面左下の「Start translating」ボタンをクリックできるようになるので、
「Start ranslating」ボタンをクリックします。
編集画面に移動するので、
「Source text」の中から翻訳したい文字列を探して選択します。
選択すると下の方の「Source text」にコピーされるので、
「Japanese translation」に翻訳したい文字列を入力します。
1 字でも文字を入力すると、
画面左上の「Save」ボタンがクリックできるようになります。
「Save」ボタンがクリックすると、
編集中の po ファイルの保存と同時にコンパイルして mo ファイルも自動生成します。
Source
po ファイルの中身を確認できます。
※編集不可
File info
選択中の po ファイルの各種情報を確認できます。
Delete
「完全に削除する」ボタンをクリックすると選択中の po ファイルを削除できます。
Plugins
サブメニュー「Plugins」を選択すると
インストールされているプラグインが一覧で表示される画面が表示されます。
翻訳したいプラグインのプラグイン名をクリックします。
※今回は、プラグイン「Stock Ticker」を選びました。
また、pot と ja.po ファイルを新規作成することを前提としています。
Overview
「New language」リンクをクリックします。
翻訳元とする pot ファイルが存在しない場合に表示されます。
「Create templete」リンクをクリックすると、
「Loco Translate」が PHP ファイルをスキャンしてテンプレートファイルを生成してくれます。
「New language」リンクをクリックします。
※「Editor」項目まで読み進めてください。
Setup
Advanced
Editor
赤丸で囲んだ「▽」をクリックして、「Japanese」を選択します。
選択すると、画面左下の「Start translating」ボタンをクリックできるようになるので、
「Start ranslating」ボタンをクリックします。
編集画面に移動するので、
「Source text」の中から翻訳したい文字列を探して選択します。
選択すると下の方の「Source text」にコピーされるので、
「Japanese translation」に翻訳したい文字列を入力します。
1 字でも文字を入力すると、
画面左上の「Save」ボタンがクリックできるようになります。
「Save」ボタンがクリックすると、
編集中の po ファイルの保存と同時にコンパイルして mo ファイルも自動生成します。
Source
po ファイルの中身を確認できます。
※編集不可
File info
選択中の po ファイルの各種情報を確認できます。
Delete
「完全に削除する」ボタンをクリックすると選択中の po ファイルを削除できます。
WordPress Core
WordPress の Core ファイルも翻訳できますが、
翻訳する機会は無いと思うので、説明は省略します。
設定
サブメニュー「Settings」を選択すると設定画面が表示されます。
Site options
Compiling MO files
- Generate hash tables
ハッシュテーブルを生成するかどうか - Include Fuzzy strings
ファジーな文字列を含めるかどうか
Extracting strings
- Skip PHP files larger than
指定したファイルサイズ以上の PHP ファイルを対象から除外します。
Backing up PO files
- Number of backups to keep of each file
各ファイルをバックアップする際の最大数
File system credentials
- Remember in session
セッションを保持するかどうか
Grant access to roles
アクセス権限を与えるグループを指定します。
Use options
- Translator credit
翻訳者クレジットを設定できます。
Version
インストールされている Loco Translate のバージョンを確認できます。
古いバージョンにダウングレードすることもできます。