Wise Chat：テキスト形式のチャットルームを作成できる

2020年1月4日2020年6月18日

テキスト形式のチャットルームを作成できる WordPress 用プラグインの紹介です。
それは「Wise Chat」です。
その導入手順から日本語化・使い方と設定などを解説していきます。

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Wise Chat

Wise Chat は、テキスト形式のチャットルームを作成できます。
Wise Chat の主な機能は、以下のとおりです。

• チャットルームは、ショートコード、ウィジェット、または PHP 関数を使用して利用可。
• レスポンシブデザインを採用。モバイルにも対応。
• チャットルーム用の 3 つのスキンテーマが用意されています。
• 外部サーバー＆外部サービスは必要無し。自サーバのみで動作可能。
• 専用のチャットルーム（チャンネルと呼ばれる）にメッセージを投稿可。同じページまたは別々のページで同時に複数のチャットルームを運用可。
• 個々のチャットルームをパスワード保護してプライベートのチャットルームとしても使用可。パスワードを知っているユーザーのみがプライベートのチャットルームにアクセス可。
• 単一のチャネルルームから全てのメッセージを削除するか、チャットルーム完全に削除可。
• メンバー未登録または匿名ユーザーをチャットルームへの参加を許可できます。自動生成された名前を割り当て可。
• カスタム名を持つ匿名ユーザーがチャットに初めてアクセスする時に名前を選択可。
• メンバー登録済み及びログインユーザーは、自動的に認識されます。
• チャットルームへの個別のログインは不要。ユーザーがサイトにログインしている場合、チャットルームには自動的にログインします。
• 匿名ユーザーのチャットを読み取り専用（ロム専用）にできます。その際には、ユーザーにメンバー登録するように勧めることもできます。
• チャットルームへの参加を許可するユーザー数を制限可。
• ユーザーが同時に参加できるチャネルルーム数を制限可。
• チャットルームの参加ユーザーは、名前、メッセージの色を変更したり、サウンドをミュートしたりできるオプションを使用可。
• メンバー登録済み及びログインユーザーのみにアクセスを許可することもできます。
• スパム参加者を検出し、チャットルームでのメッセージ投稿をブロック可。
• クリック可能なリンクと画像の投稿を許可することもできます。投稿された画像はメディアライブラリにアップロードされます。
• スマホなどのモバイル端末では、ユーザーが写真を直接撮影してメッセージと共に投稿できます。
• 幅と高さを調整可能なビデオプレーヤーとして YouTube 動画へのリンクも表示可。
• メッセージに各種ファイルを直接添付することもできます。
• ユーザーがキーボードショートカット（Shift + Enter キー）を使用すると、複数行で長文メッセージを投稿できるようにできます。
• 新しいメッセージが投稿されたり、新しいユーザーが参加したり、不在のユーザーがいると通知することも可能。誰かに言及されたユーザーには言及されたことを通知する機能もあります。
• 通知専用の 24 個のサウンドも用意されています。
• 設定された時間よりも古いメッセージを自動的にクリーンアップできます。
• 表示される全てのシステムテキストメッセージは翻訳可。
• 配色の編集、フォントのサイズ変更、UI 要素の表示/非表示、メッセージの並べ替え順序の変更などが可能。
• 不適切な単語フィルター機能を搭載。英語とポーランド語の言語をサポート。
• ショートコードを使用して、各チャネルの基本的な統計情報（参加ユーザー数・チャット投稿数）を表示可。
• 投稿されたメッセージ内の特定の単語・パターンを検出し置換するルールを作成可。
• 最近投稿された全てのメッセージを入力フィールドで再送信可。
• チャットルームが使用可能な日時を設定可。
• チャット参加者はスパムメッセージを報告可。
• 管理者は、チャットルームのルールに従わない（IP ベースの）ユーザーを入室禁止にできます。
• 管理者は、チャットルームのルールに従わない（IP ベースの）ユーザーをキックできます。
• 定義された不適切な単語の数を超えた場合、ユーザーを自動的にブロック可。
• 管理者（または指定された他のユーザー権限をもつユーザー）は、チャットルールに違反する単一のメッセージを削除したり、ユーザーを入室禁止にしたりできます。
• 絵文字：絵文字のサポートを有効にすると、メッセージに顔アイコンを表示可。絵文字は、ショートカットまたはリストを使用して挿入可。
• チャットルームの各要素にカスタム CSS スタイルを適用可。
• 全ての機能は設定ページで設定可。
• Twitter ハッシュタグを検出しリンクに変換可。
• チャットルームのサイドバーにオンラインユーザーと国旗・国・都市のリストを表示可。オンラインユーザーの数も表示可。
• 単一の CSV ファイルとしてメッセージをダウンロード可。特定のチャネルからの全てのメッセージをバックアップ可。

記事を作成もしくは更新時点でのバージョン：2.8.2
マルチサイトでの利用:可

Gutenberg エディターでの動作

Gutenberg エディターに追加される機能は無いので、気にする必要は無いです。

Gutenbergでのショートコードの挿入手順

このプラグインは、ショートコードを使用します。
挿入手順については、下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。

Gutenberg でのショートコードの挿入手順 – WordPress活用術

インストール手順

下記の URL から ZIP ファイルを入手して、管理画面からアップロードして有効化するか
Wise Chat – WordPress.org

もしくは、WordPress.org の公式プラグインディレクトリにリリースされているので、
管理画面から入手できます。

ダッシュボードから「プラグイン」メニューの「新規追加」を選択し、
プラグイン追加画面右上の検索窓に「Wise Chat」と入力します。

検索結果の一番左上に表示されると思うので、「今すぐインストール」をクリックします。
※一番左上に表示されない場合は、上記の画像から探して下さい。
インストールが完了したら、プラグインを「有効化」します。

プラグインのインストールに慣れていない方は、
下記の記事にて詳しく解説していますので、御覧ください。

WordPressプラグインのインストール手順を解説 – WordPress活用術

日本語化

Wise Chat を有効化した際に日本語化されない場合には、
日本語化用の言語パックを translate.wordpress.org から入手できる場合があります。

WordPress と関連プロジェクト（テーマ・プラグイン）用の翻訳プラットフォームとして、
translate.wordpress.org (GlotPress) が導入されています。

※ボランティアで翻訳されている場合が多いので、
全てのプラグインで、必ずしも日本語化用の言語パックが用意されているわけでは無いです。
また、用意されていても 100% 翻訳されている保証もありません。

日本語化用の翻訳ファイルの探し方は、下記の記事を参照してください。

WordPress公式での日本語化用の翻訳ファイルの探し方 – WordPress活用術

専用テーブル

下記のテーブルを Wise Chat 専用のテーブルとして作成し利用します。
テーブル作成時に $wpdb->prefix も使用しているので、マルチサイトにも対応。
src/WiseChatInstaller.php に記述されています（長文になるので省略）。

専用メニュー

ダッシュボードの「設定」メニューの中に追加されています。

使い方

チャットルームの設置は簡単です。
次のショートコードを固定ページまたは投稿に記述します。
[wise-chat channel ="my-channel-name"]

または、この PHP スニペットをテーマの任意の場所に記述します。

または、「wise chat window」ウィジェットを目的のサイドバーに配置して、
[チャンネル]フィールドにチャンネル名を設定することで設置可。

各チャットルーム（チャネル）は最初の使用時に自動的に作成されて、
「Wise Chat 設定]ページの「Channel」タブのチャネルリストに追加されています。

パスワードで保護されたプライベートチャットルームを作成するには、
まず、通常のチャットルームを作成して、
「Wise Chat 設定]ページの「Channel」タブに移動します。

そして、プライベートにしたいチャンネルにある「パスワード」リンクをクリックします。
パスワード入力フォームが表示されます。
そして、パスワードを入力し「パスワードの設定」ボタンをクリックして確認します。
これでチャットルームは保護され、設定したパスワードを入力したユーザーのみが参加できます。

パスワードで保護されたチャネルをオープンチャネルに変換する方法には、
各チャンネルの「パスワードの削除」ボタンをクリックするだけです。

チャットチャネルの簡単な統計を投稿または固定ページに表示には、
ショートコード [wise-chat-channel-stats」を配置します。
完全な機能の例は以下のとおりです。
[wise-chat-channel-stats channel ="チャンネル名" template ="Channel：{channel} Messages：{messages} Users：{users}"]

Wise Chatの設定（Wise Chat Settings）

一般（General）

一般設定（General Settings）

チャットの営業時間と曜日設定（Chat Opening Hours and Days）

チャットルームの利用可能時間帯と曜日を設定することができます。
※サーバー UTC の日付と時刻が考慮されます。
※日本時間ではないので注意が必要です。

外部サービスからのログイン（External Login）

ここの設定は、Pro 版のみ設定可能です。
Facebook/ Twitter/ Google アカウントでのログインが可能となります。

メッセージ投稿設定（Messages Posting）

一般設定（General Settings）

ユーザー通知設定（Users Notifications）

新しいメッセージを受信したり、チャットルームに新しいユーザーが参加したりなど、
さまざまなイベントでのテキスト通知またはサウンドを設定を行えます。
ユーザーが全てのサウンドをミュートする設定を使えるようにします。
その際は、外観設定を確認してください。

画像設定（Images Settings）

ファイル添付設定（File Attachments Settings）

YouTube動画設定（YouTube Videos Settings）

モデレーション設定（Moderation）

モデレーション設定（Moderation Settings）

スパムレポート設定（Spam Reporting）

スパム報告機能を有効にできます。
有効にすると投稿されたメッセージの横にスパム報告ボタンが表示されます。

スパムレポートメール通知設定（Spam Report Notification）

「スパムの報告」ボタンがクリックされると管理者に送信される通知メールをカスタマイズできます。

メッセージ保留設定（Pending Messages）

ここの機能では、[承認]ボタンを使用して手動で承認されるまで、
投稿された全てのメッセージを非表示にできます。
（上記のセクションで対応するモデレート権限を有効にします）。

外観設定（Appearance）

チャットウィンドウ外観設定（Chat Window Appearance）

チャットウィンドウの外観設定を行えます。

メッセージリスト外観設定（Messages List Appearance）

メッセージ外観設定（Messages Appearance）

入力セクション外観設定（Input Section Appearance）

メッセージ入力セクションの外観を設定できます。

ユーザーリスト外観設定（Users List Appearance）

ユーザーリスト情報ウィンドウ外観設定（Users List Info Window Appearance）

マウスポインターがユーザーリストのユーザー名を入力すると、
そのユーザーの情報ウィンドウが表示されます。

Facebook風モード外観設定（Facebook-like Mode Appearance）

チャットモードが Facebook 風モードが有効になっている場合にのみ有効にできます。

BuddyPressカスタマイズ設定（BuddyPress Customization）

高度なカスタマイズ設定（Advanced Customization）

顔文字設定（Emoticons）

カスタム絵文字設定（Custom Emoticons）

チャンネル設定（Channels）

チャンネル設定（Channels Settings）

上のような感じで 1 度でも表示されたチャンネル（チャットルーム）が表示されます。
パスワード保護（プライベートチャンネル化）・メッセージ削除・バックアップ・チャンネル削除可。

フィルター設定（Filters）

悪い単語フィルター設定（Bad Words Filter）

辞書を使用して悪い単語をフィルタリングできます。
※サポートされている言語：英語とポーランド語

カスタムフィルター設定（Custom Filters）

禁止設定（Bans）

IP 禁止設定（Bans）

ここで指定した IP アドレスで、全てのチャンネルで新しいメッセージを送信できなくなります

自動禁止設定（Automatic Bans）

全てのユーザーが使用した悪い単語の数をカウントし、
ここで設定したしきい値に達すると、
そのユーザーは自動的にメッセージの投稿を禁止されます。

スパマー検出設定（Flood Control）

投稿メッセージの頻度をカウントしてスパム発信者を検出し、自動禁止にできます。

キック設定（Kicks）

キック設定（Kicks）

メッセージの公開とチャットの表示をブロックする IP を登録できます。

ローカリゼーション設定（Localization）

ローカリゼーション設定（Localization Settings）

このプラグインで使用するテキスト・ラベル・メッセージを翻訳＆カスタマイズできます。

高度な設定（Advanced）

高度な設定（Advanced Settings）

専用ウィジェット

指定したチャンネルのユーザーを確認できます。

チャンネル（チャットルーム）を設置できます。

実際に表示させると上のような感じになります。

代替プラグイン

Wise Chat にほしい機能が無かった場合には、
Wise Chat 以外にもチャットが使えるプラグインを記事にしています。
以下では、Wise Chat を含めて 5 個を簡単に紹介しています。

チャットが使えるWordPressプラグイン一覧

URL

Wise Chat – WordPress.org